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「みちのくの仏像」特別展を見てきました

 

黒石寺住職藤波洋香さんのお勧めにしたがい、上野の東京国立博物館で開かれている、東北の重要文化財の仏像を一堂に集めた「みちのくの仏像」特別展をみてきました。圧巻だったのは、故郷、水沢の国石寺薬師如来座像。

桂材の一木造り、内刳を施した像内には貞観4年(862)の墨書銘が記されています。 貞観大地震と、2011年の東日本大震災という二つの巨大地震に耐えた仏像だという説明文に考えさせられました。厳しい、目尻の上がった毅然とした表情が印象的で、1100年以上前のものとは思えない迫力でした。

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菩薩の時に12の願いをたて、それらすべてを達成し、悟りを得ることができたので仏になった。そして薬師如来を名乗り、はるか東方の瑠璃光世界の教主となったといわれています。 脇侍として日光・月光菩薩を従え、十二神将を眷族とする。薬壺を持ち、衆生の病苦を除き安楽を与えるなど現世利益をもたらす仏だそうです。

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「 古代東北の至宝」という藤波さんの表現どおり、天台寺の聖観音菩薩立像や、福島県勝常寺の国宝薬師如来座像など、どれも時空を超えて心に語りかけるものをもっている仏様でした。

                         山口 光 (高校15回)