賢人たちの世(070325)

 椎名素夫さんが亡くなり、地元新聞には評伝が掲載されています。そういえば22日、作家の城山三郎さんが79歳で亡くなりました。

 城山さんには「賢人たちの世」という作品があります。水沢出身の椎名悦三郎氏と前尾繁三郎氏と灘尾弘吉氏は昭和40年代に、自民党の派閥の領袖を務めた大物政治家ですが、「三賢人」とも呼ばれました。その三賢人の評伝です。三者とも官僚出身で、田中角栄とは対極にる政治家で、一般受けしませんが、本当に政治に真剣に取り組んだ政治家でした。

 その子息が、素夫さんでした。

 悦三郎氏は、日韓基本条約の締結や、椎名裁定(ロッキード事件の自民党の混乱の中、傍流だった三木武夫氏を総裁推薦して、分裂を回避した)と歴史に名を残します。そんなステーツマンとしては、選挙区からの陳情(新幹線駅をもってこい、道路の予算を優先配分しろ、上京したら飯を食わせろ・・)は忸怩たるものがあったことでしょう。

 素夫氏は「コンプレックスを持った人間は上に立ってはいけない」と述べていたそうですが、これを差別、傲慢とみるか、見識とみるか、今一度考える時期なのではないでしょうか。

 余談ですが、城山さんは小説のネーミングが抜群にうまいですね。「男子の本懐」「落日燃ゆ」「粗にして野だが卑ではない」「毎日が日曜日」・・・・本当に読みたくなりますね(実際、読みました)。

2007/03/25(日) 17:08
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やっぱり親はつらい(070321)

 岩手競馬存続の問題ですが、県議会否決の後、急転直下当面の存続の方向に舵がきられました。修正案が提出されたためですが、その理由が、300億の当初融資案に対し、盛岡市と奥州市が10億づつ拠出することになり、総額が減ったからとのことですが、関係者が安堵することはご同慶の至りですが、????ですね。猿芝居に付き合わされているような気がしますが。

 ところで先日、学資について、ちょっと所見を述べさせてもらいましたが、毎日新聞で20日付けでそれが裏付けられるデータが記載されていました。私立大学教職員連合の調査によると、自宅外私大生が受験から入学までの平均費用(以下平均)が214万円、4〜12月までの仕送りが93万円、合計307万円だそうです。そのために親は207万円ローンを組んでいるとのことです。若い親はローン、年配の親は預金の取り崩しといったところでしょうか。

 アメリカのアイビーリーグ(ハーバートとかエール)は、学費のみで300万〜600万くらいかかりますから東京の私立大学の学費が極端に高いとはいえませんが、アメリカには状況によってはただみたいな学費で通える州立大学もあります。日本でそれにあたる国立大学の授業料は現在50万程度で昭和40年代の1.2万円からは30〜40倍になっています。

 現在の団塊の世代あたりまでは、「家庭の都合で大学進学を断念して・・・」というケースが多々あったと思われますが、奨学金制度や、給費生制度などなんらかの方策を講じなければ、大学に行きたい人が学力以前の問題で、断念する時代がまたやってきそうです。

2007/03/21(水) 10:13
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岩手競馬廃止へ???(070318)

 15日、300億以上の負債をかかえ、存続が危ぶまれている岩手競馬に対して、県を中心とした自治体が支援する法案が、県議会で否決されました。これで岩手競馬は年内をもって廃止されるというニュースで地元は大混乱のようです。

 この2.3日、存続のための折衷案などが模索されており、少し巻き返しが起きていますが現状では岩手競馬存続に赤信号が点っていることは事実です。

 記事には「組合は昭和39年以来・・・」という文言があり、それ以前から競馬があったのではないかと思い調べたところ、今回問題の競馬組合の発足が昭和39年であることがわかりました。

 水沢競馬については、競技(ギャンブル)としての始まりは、明治34年までさかのぼります。現在の水沢公園の敷地に、1周500メートルの馬場を作り、胆沢地方の馬主、業者が中心になって始まったようです。戦後も22年、いちはやく再開され、全国に「水沢=競馬」という印象が築かれました。年配のOBの方は、大学などで、自己紹介をすると「ああ、あの競馬の」という決まり文句に閉口されたかもしれません。

 競馬は、水沢・胆沢地方に税収と雇用と消費をもたらしました。役所の支所や企業の支店が、盛岡に次いで、水沢におかれたのはあながち地政的な要素だけではなかったかもしれません。一方、金が動く場所だったため、一時は「暴力団の町」という有難くない通称をいただいた時期もありました。

 50歳以上のOBの方であれば、水沢公園の競馬場をご記憶だと思います。あるいは還暦以上のOBの方は、競馬場の横を通って、登校していたのではないかと思います。

 昭和39年、競馬場が小谷木橋の河川敷のところに移転してからは、それほど印象は深くなくなりました。

 一方で水沢競馬は、日本初の女性騎手や、メイセイオペラの中央競馬G1レース(フェブラリーステークス)制覇で全国的にも有名になりました。

 そんな水沢競馬がなくなるなんて、感慨深いですが、現実の深刻な問題もあります。それについては、後日述べることもあるかもしれません。

Changed at 2007/03/18(日) 22:27
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水高同窓会報発刊(2007/03/17)

 アルバム欄に掲示しましたが、水高同窓会報第35号が発刊されました。お手元に届いている同窓の方も多いかと存じます。

 進学成績がすべてではありませんが、昨年は合格者の内訳が、東大理3、東工大、一橋大、東京外語大、横浜国立大・・・過半数が国立大学進学と勢いが感じられます。今年も好調みたいで、直接的には無関係ながら、後輩の活躍はOBにとってはうれしいものです。

 編集後記に記されていますが、会報が宛先不明で戻るケースが多数あるとのことです。水高HPにある電話連絡先かメールアドレスへの通知が呼びかけられています。届いていないOBは連絡しましょう。

 水高HPには同窓会の項目がありますが、昨年8月の会合通知がまだ放置されています。ネット利用のOBは多数いるのですから、会報をファイルにして掲示するなり、住所変更の呼びかけなりをされればいいと思うのですが、本当に奥ゆかしいものです。

2007/03/17(土) 11:07
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酌みて称えん君が名を(070314)

 胆江日々新聞14日付によると、3月水高を卒業した及川慶太君(水沢区堀の内)が、小学、中学、高校を通じて無遅刻、無欠席、無早退の完全皆勤賞を達成したそうです。小学は水泳、中学は柔道、高校はラグビーの体育会系で、中学の時は腰骨を骨折しながら松葉杖で通学したそうです。

 これは凄い。高校だけなら、きちんとした意志があれば、皆勤賞は可能かもしれませんが、7歳からでしたら、風邪、怪我、などに必ず見舞われるはずで、これは快挙以外のなにものでもありません。

 及川君は、4月から宮城教育大学への進学も決まっているそうで、専攻が、音楽とのこと、小さい頃からピアノも続けていたそうで、大したものです。

 酌みて称えん君が名は、及川慶太君!おめでとう!

2007/03/14(水) 20:01
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オドカシテすみませんマネー(070313)

 昨日、生活費のシミュレーションをアップしたところ一部から反論がありました。

 まず東西線の駅は落合だ。応援団なら中央線「東中野」の4.5畳間借り、家賃2万円だ。そこから自転車で通うから定期代はかからない!PCはアキバで中古5万円だ。生活費は3万円だ。というわけで初年度学費納入115万はかわりませんが、二年目からは授業料だけで年間80万程度に下がります。5万程度のアルバイトをすれば、仕送り10万くらいでなんとかなりそうです。

 昨日のシミュレーションは、女子が、最低限、鍵のかかるアパートで奨学金、アルバイトなしで慎ましく学生生活を過ごす費用でした。

 まあそれでも結構な金額です。お父さんお母さん、そして忘れてはいけません、お祖父ちゃん、お祖母ちゃんに感謝しなくてはいけないことは同じです。

Changed at 2007/03/14(水) 20:10
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ピカピカの大学生!親はつらいよ(070312)

 国立大学の前期試験も終え、大半の後輩諸君も行き先が決まったのではないかと思います。

 晴れて早稲田大学政経学部に入学の決まった水高君の親の骨細り度をあらあら計算してみました。まず学費ですが、初年度納入金は115万円です。理工学部の君は160万円です。応援団OBだからぼろいアパートで結構ということで家賃6万円のボロアパートを借ります。礼金敷金で24万円かかります。PCやテレビ、レンジ、もろもろの初期費用はPC20万円を含むと50万円です。アパートは大学に近い東西線下落合片道160円なので、学割で年間5万円です。生活費は進学雑誌に切り詰めて月間6万円、年間72万円です。夏冬電車賃だけ持参で帰省したとして学割使用で5万円です。引越し経費は便宜上0とします。

 さて合計は?

 115+24+50+72+72+5+5→343万円

 つまり親掛かりだけで、早稲田に入学して年度末、数字を締めたら300万円以上かかるということです。300万円、親に払ってもらうのがきつい場合は、奨学金、学費免除、アルバイトなどで費用を減らさなくてはいけません。

 いったい岩手で、年間300万出してくれる家庭は何パーセントあるのでしょう。東北地方の国立大学でも200万程度はかかるでしょう。水高生は偏差値以前に学資というハードルと戦わなくてはいけません。

 こうなると今回問題になっている専大北上出身の早稲田大学野球部のS君の問題もシリアスになってきませんか。S君は、学費免除の可能性がありますが、文系の水高君に比べて授業料が50万円高い(160万)。学業成績重視の奨学金は受けにくい。それよりも、野球部専念のためアルバイトが出来ない。合宿や遠征の費用は基本的に自己負担・・・勝手に計算した結果、初年度は500万かかる試算値が出ます。500万も払える岩手の親って、東北電力の営業所長や岩手銀行の支店長でもきついのではないでしょうか。

 いやはや脱線しました。晴れて大学生になった諸君(捲土重来の諸君も含めて)、お父さんお母さんに感謝しよう。

2007/03/12(月) 22:09
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崖ッ淵の介護問題(070311)

 水高、文1を含めて東大複数合格!なんて元気づけようとサイトを開き、ふと目の前のテレビをみたらNHKスペシャルで介護問題が放送されていました。

 趣旨を簡単に説明します。日本が超高齢化社会に突入していることはご存知だと思います。したがって老人健保施設などで介護要員の需要がうなぎのぼりであることは論を待ちません。ところが現在介護スタッフが増えるどころか減っているという現実があるとのことです。

 原因は大きく分けて二つあります。処遇と景気回復という要因です。介護が崇高な仕事であることは誰も否定できないし、実際志す若者も多いのですが、介護制度の構造上の問題で処遇が上がりません。昔3K労働という忌避職業が云々されたことがありましたが、介護は人間のノブリスオブリジェに頼るだけで、実態は3Kです。介護福祉士の仕事をしていては、結婚も子供も持つことが出来ないのでは何をかいわんや。

 しかも最近景気が回復してきていて、都会では雇用環境が好転しています。そのため、景気回復の恩恵を受けていない地方よりも都会が深刻な問題になっているそうです。

 この欄で何度も書いていますが、介護問題は誰にも深刻です。年老いた親を子供が世話をすることは人間として当然なことですが、かといって現実にはなかなか難しい問題が横たわっている・・・・昔のような地域社会があれば全体でつつみこんだ問題も、今は核家族の一ファミリーに解決や判断が委ねられているのですね。

2007/03/11(日) 21:48
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卒業アルバム(070310)

  管理人の豚児が高校の卒業アルバムを持ち帰りました。オールカラーの立派なつくりになっています。おしゃれといわれる共学の私立高校ですが、男子はともかく女子「AKB48」のプロフィル写真みたいで、ポッキーを持って踊りだしそうな女の子ばかりです。今時の女子高生のストライクゾーンはガッキーあたりなんですね。(このあたり、熟年のOBの方は意味が通じないかもしれませんがお赦しください)

 三十余年前の水高のアルバムは、当時家庭の写真はカラー化していたのにオール白黒です。きれいな女性が多かったと記憶しているのですが、硬い表情の写真が多いですね。十八歳の記念としては、子供に見せたくない写りの写真が散見されるのは残念です。

 その中で、当時私文クラスといわれた3.4組は、比較的よく映っていました。光線の加減で、ソフトフォーカスっぽい出来の作品もありましたし、撮影の角度にも工夫を凝らしているのが見受けられます。男子でさえ、見栄えを気にしているのがわかります。

 そこへいくと国文、理系クラスは散々です。缶ジュースをすすっていたり、バックに森田童子の音楽が流れていそうな暗い写真もあります。そんな灰色の高校生活じゃなかったって。

 地方の高校はどうしても受験は国立偏重になってしまい、私文系の方は2.3科目、算数抜きに「逃げた」と思って、当時は多少軽んじた意識があったのは否定できませんが、東京に対する認識を含めて、本当は私文系のみなさんの方が大人だったのかもしれません。

 水高は今でも「私文」とか「国文」とかいってるのでしょうか。

2007/03/10(土) 18:14
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年をとったら「風光明媚」か「ごちゃごちゃ」か(070303)

 現在日本には老齢人口(65歳以上)比率が40%を越す村が存在しています。我が奥州市はどうなのでしょうか。少なくとも昭和40年代活気のあった水沢区原中地区は老人の地区になっています。それでも町中だからまだいいんです。

 老人保健施設は水沢区でいえば見分森や姉体にあります。そこで生活したり、通ったりしている老齢の方はどう考えているのでしょうね。このような施設は大概が郊外にあります。極端なところでは東京の某自治体の施設が青森の山の中にあったりします。「年をとったら静かな環境で・・」が触れ込みですが、これって態のいい姥捨山ですね。老齢施設が町中にあってなぜいけないのでしょうか。水沢区でいえば駅通り「ジョイス」から徒歩10分圏内で立地可能な場所はあります。

 冬は閉じ込められる所より、自動車の通行や、商店の放送でざわめいたごちゃごちゃした環境だから老人はノイローゼになるかといえばそうとはいえないのではないかと思います。昭和40年代の水沢駅通りの賑わいは、決して若い人や子供たちばかりではありませんでした。歩いていける所に雑踏があり知り合いが仕事に励んでいる環境って年配の方にとってもエキサイティングだと思うのですが。

 関東地区の同窓の方でも、よんどころない事情で、老親が見分森や福原に入居しているケースは珍しいものではありません。かくいう管理人も入居はしていないながら、老母が週一のデイケアサービスをうけています。休暇で帰省したおり、車で施設に連れていったことがあるのですが、「こんな寂しい所に住んでいる人もいるのか」となんともいえず暗い気持ちになりました。

 元厚生省の福祉課長で宮城県知事を務めた浅野史郎さん、どうやら東京都知事に立候補するようですが、「人間を人間として遇する社会」をマニュフェストの基盤におくようです。意外や意外といった結果も考えられますね。

2007/03/03(土) 10:03

盛岡商業その後(070301)

 一月の盛岡商業のサッカー高校選手権には興奮しました。わざわざ国立競技場まで応援に出向き、祝勝会を大手町で華々しく開催して大盛り上がり、OBでもないのにうれしかったわけです。

 その盛岡商業ですが、新聞には一部しか報道されていないのでご存知ないかもしれませんが、FWの金濱幸広君が、U18日本代表に選出されました。小笠原以来の快挙だそうですが、違う意味でも凄いようです。

 金濱君はU16東北選抜に選ばれているくらいの優秀な選手なのですが、選手権のFWは切り込みの成田君と頭脳スルーの東舘君、なんとベンチにも入っていないようで、新チームのFWレギュラー確保の前に、年次別の日本代表に選抜されたんです。サッカーは現在Jリーグの下部組織が充実しており、代表クラスは、一般の高校生はほとんど入る余地がありません。ですから二重の意味で凄いわけです。

 ことほど左様に岩手から人材が出てきていますね。首都圏に住んでいるとこんな話は本当にうれしいものです。

2007/03/01(木) 21:17
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卒業式の思い出(070227)

 国立大学の前期試験も昨日終わりました。

 全然更新されない母校のHPによると3月2日が卒業式らしいですね。水高大好き人間の管理人にとって卒業式は母校との感動的な別れの儀式でした、と言いたいところですがそうではありません。

 卒業式の記憶がどうも曖昧なのです。当時も日にちは違いますが、国立一期校と合格発表の間に卒業式がありました。私立大学への進学が決まった者にはやはり感動の極致だった様なのですが、審判を待つ者にとってはこころあらずでしたね。

 卒業式の季節が到来すると、数十年前のあのなんとも形容しがたい落ち着きの悪い日々を思い出します。

2007/02/27(火) 22:31
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学力の三要素(070224)

 いよいよ明日から国立大学の入学試験ですね。国立志向が強い水高生は過半数が国立を受験するのでしょうが目標貫徹に向かって頑張ってもらいたいものです。

 ところでいつの時代でもそうですが、生徒諸君には入試ひとつをとっても色々なタイプがいます。きちんと勉強して目標をクリアする秀才君、部活などにのめりこみながら軽々と難関を突破する出来すぎ君、帰宅部で塾のダブルスクールで長時間勉強するのに全然ダメな悲惨君、一浪=ヒトナミなんて昔のダジャレをうそぶくアキラメ君・・

 どうも学力を規定する三要素というものがある様な気がします。「思考力・記憶力・集中力」です。その中で思考力が一番大事なのですが、それは記憶力が前提になります。「学ぶ≒マネブ」であって、代々蓄積された知識・情報が基盤にあってこその思考力です。山にこもって10年、考えた結果、二次関数を発見しても、これ自体は凄いことですが、事実自体は中学生でも知っていることなのです。

 そして「集中力」、これは個人差はありますが、基本的には持続できないものです。授業を熱心に聴いて、塾に通い、Z会を申し込み、予備校の夏季講習に通い、自宅学習を何時間もするキマジメ君がいますが、本当に集中していたら、発狂してしまうでしょう。はじめに勉強スケジュールありきで、集中力は拡散しているはずです。つまり「自己満足」のドツボスパイラルですね。

 最近はわかりませんが、管理人が高校生だった頃のスタンダードな水高生は、三年の高体連が終わるまで部活に集中し、実質夏休み前あたりから受験勉強に真剣に取り組み始めたものでした。帰宅部の生徒も、図書室の借り出し年間三桁なんてザラでした。今でいうオタクでしょうか、少女マンガに関するエンサイクロペディアな男子もいました。

 「追い込みの水高」ですね。当時から情報格差が存在していることは自覚していましたから、逆に集中が効いたのでしょうね。もっとも3月に向こう正面を走っている生徒もいましたが。私見ですが、思考力・記憶力・集中力がフル回転できるのはせいぜい半年くらいではないでしょうか。

 首都圏で頑張る水高OBのアイデンティティもこのあたりにありそうです。「田舎なれどもヨー水高生はサー、高校時代をフル燃焼し、(本当は違うんですが)受験に身も心も捧げないで、今がある。だがら都会のヤワな受験サイボーグには負げねよ」と。部活が盛んで、学校行事が多いということは、いいことですよ、後輩諸君。

 万が一、受験の結果が思わしくなかった方がいらしたら、自分にとっての三要素の解析をしてみると、空しいことにはならないと思いますが。

Changed at 2007/02/24(土) 13:33
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奥州米は天下一品(070222)

 「日本穀物検定協会」がこのほど米の「食味ランキング」を発表して、奥州米中心の岩手県南米が5段階評価の「特A」と認定されました。エントリー産地122箇所中、17の中にセレクトされたようです。詳しく知りたい方は協会のHPをご参照ください。魚沼産や宮城県北米と並んでいます。

 夏休みなど、水沢に帰省すると楽しみがあります。車を走らせるとたとえば、旧4号線から大鐘交差点に上る坂の途中に、農産物の無人販売所があります。ここで朝採りのキミ(とうもろこし)とか完熟のトマトを購入して、実家で料理するんです。これがうまいのなんの。トマトなどは、デパートの高級品を除くと、スーパーのものは出荷を考えて青採りされています。それで赤くなっているわけですから味は推して知るべしです。

 水沢(奥州市)は、米は超一級、野菜は新鮮、水道水はまんまミネラルウォーターです。これが首都圏に居住する者にとってはうらやましくてたまりません。

 

2007/02/22(木) 22:17
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「SUICA」と「パスネット」(070218)

 水高出身の上京組の友人が言っていました。彼の最寄の駅のそばに大きな総合大学があるため受験生で混雑しており、駅員が「混雑しますので、帰りの切符を購入して・・」と連呼していたそうです。「今時、SUICA(JRのプリペイドカード)やパスネット(私鉄、地下鉄)は常識だよねえ」

 確かに常識ですが、我々の時代ほどではないにしても、東京に慣れない後輩諸君の一部には、帰りの切符のため延々と並ぶ人がいるかもしれません。東京はカードが常識ですぞ。

 管理人の子供が昨日、某大学を受験したのですが、終了後、出口規制をされ、徒歩5分の駅まで1時間かかったそうです。受験生は入室1時間前、帰路1時間延着くらいを想定しておくと間違いはありません。

 私立大学の受験はもう最終局面で、水高生が昔から好きな○大学と、似合わない◇大学くらいしかめぼしいところは残っていませんが、なんとか頑張ってほしいものです。

2007/02/18(日) 08:01
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「ゆびとま」と暴力団(070217)

 本日の日本経済新聞によると昨年倒産した上場会社「アドテックス」の民事再生法違反事件で元副社長が逮捕されましたが、この副社長、企業舎弟などというものではなく、バリバリの暴力団組長だそうです。このニュースだけなら「上場会社に暴力団!」と驚く方がいらっしゃるかもしれませんが、珍しい話ではありません。金融機関は上場会社といえども審査にピリピリしています。

 驚いたのはこの組長、同窓会サイトの「ゆびとま」を経営していたという事実です。HPによると358万人も登録していて、ミクシーの分派みたいなものですが、母校を見ると512人も登録しています。岩手県の高校は母校を含めて11校、お仕着せサイトがありますが、ほとんど奥州地方の高校ばかり、ネットに感度が高いのか、危機管理ができていないのか。

 さらに個人的にびっくりしたのは、高校時代愛読していたプロレス雑誌「ゴング」を発行している出版社も乗っ取っていたようで。

「ゆびとま」も「ゴング」も元々は、アンダーグラウンドとは関係なかったのでしょうが、なんらかの理由で餌食になってしまったのでしょう。

2007/02/17(土) 11:14
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相原市長の「帰ってこいよメール」(070215)

 胆江新聞によると、奥州市の相原市長が、これから定年を迎える団塊の世代の同級会(25組)のメンバーに、手紙を書いているそうです。都会住まいの奥州地域出身者に、リタイアしたら故郷に戻って来いよ、という趣旨らしいです。人口減少に歯止めがかかり、経済効果もあるという理由らしいですが。

 同郷の友人たちとの酒の話題に出たのですが「受け皿も準備していなくてこれじゃだめだ」ということでダメ出ししたのですが、あとで考えると、これは可能性があるかなと思い至りました。まず、都会の団塊ですが、この世代は、公的年金制度の恩恵を受ける最後の世代であるということです。また、この世代は普通に真面目に暮らしていれば、高度成長と、安定成長でささやかながら資産を形成している層だということです。

 つまり、都会の不動産を売却すれば、田舎で十分な家を建てることができて、余分のお金もあり、それ以前に老後に備えた金融資産も保持しており、なおかつ年金もしっかりもらえる世代なのです。

 都会に数十年過ごしても、望郷の念はあります。彼らには暮らしていくには十分な資産と公的扶助もあります。それでは生きがいは?

 というところで、私案なのですが、介護ボランティアはどうでしょうか。65歳で、働くことができる職種としては介護ヘルパーは最適ではないでしょうか。年金の世界では「世代間扶養」という概念がありますが、この場合は「世代間扶助」ですね。田舎は魅力がないし、働くところが限定されているため、若者はどんどん出ていっています。自治体によっては老齢人口(65歳以上)が50%に迫っているところもあるみたいです。介護されなければいけない住民ばかりの地域が日本に増殖することになるのです。バカ土建工事よりも恐ろしいかもしれませんよ。

その時のシルバーヘルパーって、Uターン、生きがい、過疎対策などについて、ひとつの答えを示しているのではないかと思うのですが。

Changed at 2007/02/15(木) 21:26
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人の世も住み替る世ぞ雛の家(070213)

 奥州市誕生1周年まであと10日です。この奥州市、人口は並程度ですが、面積は993平方キロで全国19位です。ちなみに一関市は13位、一位の高山市(2187)は大阪府(1876)、香川県(1871)よりも広い市です。

 広域合併の再燃は避けられないものですが、平泉の帰趨が気になります。

 子供の自由研究で、「奥の細道」のネタひろいをしていたら興味深い資料がありました。人口の推移のグラフなんですが、藤原三代が栄えた1000年前は日本の人口は600〜700万人だったらしいです。人は耕作可能地に分散して居住していたようで、都市の形成はまだまだだったようです。その中で京都の人口が15万人、平泉の人口が5〜10万人と推測されています。この数字は実に日本二位の人口で、奈良は3万人程度だったようです。

 藤原氏がいかに凄かったかというのがわかりますね。ただ単に成金が金にあかせて、京都文化を移入したとは考えられない規模ですね。

 また、現在の水沢区並の街区が、平泉に存在していたことも凄い。芭蕉の、

夏草やつはものどもが夢のあと

 という俳句も、見る角度をかえるとまた感慨深いものがありますね。

 当時珍しい都市住民である平泉人の時代から、40代くらい世代が経過しています。自分の40代前くらいのご先祖様は何をしていたか想像することも歴史へのロマンを感じますね。

2007/02/13(火) 22:54
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ネコババヘルパー逮捕(070211)

 昨年末、奥州市で発覚した、介護ヘルパーによる詐取事件ですが、犯人の52歳の元介護ヘルパーが逮捕されました。

 被害金額が1100万で、しかも数次に及ぶこと。銀行の書類を偽造(改竄?)していること。被害者の通報で発覚したこと。など被害金額は犯人の親族が弁済すると記事には出ていましたが、かなり悪質です。

 関東地区同窓会の会員の親はかなりが奥州市地域に居住しており、その中で、介護制度に頼っている方も多いので、心配はつきません。

 また都会では、通用しなくなりつつある悪徳商法もはびこっているようです。チラシなどで景品付きのイベントを告知して、年寄りを会場に誘い込み、高価な羽根布団やら鍋釜を買わせる、ある意味古典的な詐欺商法がまだあるようです。

 かつては水沢の町中あたりでも外出には鍵をかけませんでした。お年寄りが独居している様な場合、隣近所が折に触れ訪ね、重病などを未然に見つけることができました。現在も多少あるとしても、地方も都会並になっています。

 さほど大きくない町に、宗教施設があちこちにあるのもむべなるかなと思いました。

Changed at 2007/02/11(日) 15:51
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大学行くのも金次第(070209)

 アエラの記事はお読みになりましたでしょうか。発売が来週だったら、S君の快挙を強調しようと性悪な朝日の記者は「センター試験平均点全国最下位の岩手県の数年に一度しか・・」とたたみかけたことでしょう。

 ただセンター試験は数字の魔術と考えた方がいいのではないでしょうか。岩手の受験者は5800人だそうですので、推薦合格者や私立専願の受験生以外4年制大学を志願するほとんどの生徒が受験した勘定になります。

 一方成績の良い首都圏の受験生は、難関の国公立志願者か、センター採用私立大学(Fランクではない)志願者でしょうから、自ずから受験者の質が異なるわけです。

 岩手で勤め人の子弟が東京の私立大学に入学することは、公務員か銀行員が親でもない限りは、かなり困難な状況です。そんな意味で学校もセンター試験受験に誘導するため、平均点はかなり下がることになります。本当は東京の○○大学に入りたいけど、親のことを考えて地元の△△大学へ、という受験生も多いかと存じます。

 東京の私立大学は、学生の質はともかく、教員はかなりのレベルにあります。また東京は、一度は経験すべき社会の大学ともいえますので、水高の後輩諸君も、(卒業後地元に戻るとしても)大学は東京にどんどん出てきてほしいのですが、経済的事情が向学を邪魔する現状はいかんともしがたいと思っています。

2007/02/09(金) 21:46