水高 020912
水高同窓会Hp事務局日記
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2007/11−2014/10 の書庫です。投稿はできません。

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No.208 しがらみのない地元暮らし  事務局子 2014/08/07(Thu) 10:57
 今週(2014年8月9日)は同窓会本部総会です。
 私は仕事の関係で出席できないので、前週帰省しました。掲示板に写真ガアップされています。

 還暦を過ぎて、地元を離れて暮らしているOBの方は、故郷の廃れように驚かされるかもしれませんが、これは水沢特有のもののではなく、地方都市、場合によっては県庁所在地も、市街地が市街地の態をなさなくなっています。

 数年前、「イオンが地方都市を殺した」という本が出版されましたが、まさに地方は、1960年代羨望した、アメリカのようなモータリゼーション社会になってしまいました。
 車で休みに郊外のショッピングセンターに出かけ、1週間分の買い物をして、家族でファミレスでランチしたり、映画を見たり、ゲームをしたりして1日を過ごすライフスタイルです。
 そのために市街地の商店街は衰退してシャッター街になってしまう。お年寄りには生存権も脅かされる社会です。

 ただ一方、地域社会が崩壊してしまったので、昔に比べるとしがらみがなくなっています。町中にしても農村部にして濃密な関係が構築されており、誰もが履歴書を暗記しており、隣の家の箪笥の中まで知っている相互監視社会はいやなもので、青雲の志以外に、それがいやで地元を飛び出す人もいました。

 ところが現在は、横つながりの社会で、家族と小学中学の友達だけで、社会と生活が完結できつつあります。
 イオンに行けば、東京のBクラス以下の物や情報は容易に手に入るんです。都会のストレスなしで、地元に暮らし続ける人たちをソフトヤンキーというらしいです。

 都会がいいか、地元がいいか、一言では決着できない命題ですが、最近、後輩たちの東京の大学への進学が激減しているのは、経済的問題以外にも、そのあたりに原因がありそうです。

 来週からHPが一新されるとのことですので、最後に帰省した感想を述べてみました。


No.207 頼もしい後輩たち  事務局子 2012/09/23(Sun) 08:29
 22日(土)、県営球場で行われた秋季高校野球県大会準決勝で、一関一高に勝利し、水高は見事本日(23日)の決勝に進出しました。

 これまで水高は夏の大会で何度か決勝に進んでいますが、逆転、接戦をものにして這い上がるという展開でしたが、今回のナインは、危なげなく勝ち進んできました。これなら甲子園でも恥ずかしくない試合が出来そうだと、勝手に盛り上がっています。

 今夏、対戦した盛岡一高の「白亜スポーツ」さんや、準決勝の相手一関一高の関係者の方々からネットで暖かいエールを送ってもらっています。公立高校で野球に取り組む仲間としての絆を感じますね。

 本日の結果如何に関わらず、来月は東北大会が控えています。
 今日も含めてOBの皆さん、地元の皆さん、是非球場に駆けつけて応援してください。


No.206 県営を緑一色に  事務局子 2012/09/21(Fri) 22:18
 いよいよ水高野球部の冒険最終章に突入します。

 秋季岩手県大会準決勝は22日(土)県営球場で、一関一高と対戦します。
 明日勝利した場合、東北大会進出決定とともに、過去何度も夏の甲子園岩手県大会決勝に臨んだチームよりも甲子園が現実味を帯びることになります。

 明日は学校は休みとの由、全校火の玉になって県営球場のスタンドで応援する姿が目に浮かびます。
 古希を越えた水高野球部OBの皆さん、悲願達成の秋は目の前です。地元のOBは球場に駆けつけましょう。

 一関一高は当然在校生、OB,地域の方々一丸の応援をするはずです。
 日頃鍛えた応援歌練習の本領を発揮する空前の機会です。

 明日はスタンドを緑に染めましょう。

No.205 同窓会総会へ行こう  事務局子 2012/08/11(Sat) 07:59
 いよいよお盆週間に突入しました。
 地元はお盆の準備、故郷から離れて暮らしているOBも、お盆には帰省される方も多いかと存じます。

 掲示されていますように、同窓会本部総会・懇親会が14時より水沢グランドホテルで開催されます。
 自分は若いのでまだまだとか、行っても知り合いがいないとつまらないとか、スルーする理由は多々おありでしょうが、そこは一歩進んで参加してみませんか。

 行けばそれなりに楽しい時間になると思います。
 是非、グランドホテルに足をお運びください。

No.204 盛岡一高に完勝、だけどサイトで完敗  事務局子 2012/07/11(Wed) 22:44
 本日の盛岡一高戦は、同級生の応援団OBが休暇をとって球場から実況してくれた(メール50)ので、楽しむことが出来ました。

 また、この試合は地元のテレビの実況がないため、盛岡一高のOBが運営するHP「白亜スポーツ」のリアルタイム実況中継に助けられました。なにしろこのサイト、1球1球中継するのが凄い。

 「白亜スポーツ」の本日一日のアクセス数が7600件なんです。同窓生の交流のため設けられたこのサイトが○年で12.6万アクセスと比較すると、この数字が偉大であることがわかります。

 盛岡一高同窓会HP本体は、アクセス数や投稿という意味では、それほどでもないのです。つまり「白亜スポーツ」は同窓生のニーズを的確につかんでいるのです。

 ゲームには勝ちましたが色々考えさせられる一日でした。

 盛岡一高に勝ったのは、40年前のことを考えると、我等が掲示板にツリーが何本も立つはずなんですが、まだまだであることを実感しました。

No.203 【人はなぜ上京するのか】  事務局子 2012/06/24(Sun) 16:35
 本屋に入り、新書棚を眺めていたら目に入ったのがこの本でした。

 【人はなぜ上京するのか】難波功士:日経プレミアシリーズ(850円)

 明治以来、地方から沢山の人たちが上京し、ある者は定着し、ある者は故郷に引き返す、こんな営為が延々と続けられてきました。
 
 東京に出たのは進学のため?、就職のため?、故郷では食っていけないから?、憧れの都東京だから?、人それぞれ理由があるし、あるいは突き詰めれば、自分自身のことさえわからないかもしれない。

 本書は、夏目漱石の「三四郎」から、最近の秋葉原事件のKTまで、個別の上京者の分析から、首都圏の居住状態の推移の分析まで、あらゆる角度で分析しています。

 水高OBでも、上京した人、Uターンした人、断念した人、はなから考えなかった人、それぞれでしょう。だけど、頭の片隅にも東京はないという人はいないはずです。
 現役諸君も、当然進路について色々思い悩んでいることでしょう。

 この本は、かなりアカデミックな部分と、面白い読み物部分が混在していますが、基本的には読みやすく出来ています。

 興味を持たれた方は、是非手にとってみてください。


No.202 同窓会酒場探訪  事務局子 2012/04/08(Sun) 09:11
 昨日(7日)水高の先輩T氏と後輩S氏と、新橋にある「有薫酒蔵」という居酒屋を訪ねました。「有薫酒蔵」は九州料理の居酒屋ですが、別名「同窓会居酒屋」といわれ、テレビや書籍で紹介されてご存じの方も多いかと思います。
 
 店は普通の居酒屋ですが、入ると、本棚のような陳列棚がずらりと並んでいます。各高校専用のノートがファイルに入れられているのです。中学校や大学、専門学校のファイルもありますが、基本的には高校のノートが圧倒的で、その数は、ホームページによると、直近2067冊になります。甲子園予選出場校の半分くらいになりますでしょうか。自称進学校はほぼ網羅されています(「有薫酒蔵」のHPにリストがあります)。
 システムはいたって簡単です。店に入り、席に着き、酒、肴を注文した時、母校の名前を告げて、ファイルを持ってきてもらいます。自分で棚を探してもいいようです。そこで母校のファイルがなく、自身が希望した場合、店の女将(スタッフ)が新たなノートを持ってきて、同窓会ファイルが出来上がります。その数が累積されて2067冊になったのです。

 ホームページで水高のノートの存在は確認していたので、自分で棚から見つけてきて、三人で覗いてみました。訪問者が1ページを使い、コメントを載せているのですが、名刺の貼り付けも結構ありました。首都圏在住の方、地元(奥州市、盛岡市)からの出張の方などいろいろな方が書き込みをされていました。
 多くが卒業年次を記入しているので、年代がわかるのですが、書き込みされていた方々と、同窓会総会(本部・東京・仙台など)に出席される方々の年代がほとんどかぶっていないところでした。総会出席者は、40代なら若手で、主体は団塊の世代以上です。ところが、書き込みは、20〜40代が大半になっています。

 水高のファイルナンバーは【660】、盛岡一、一関一、盛岡三が水高より若いナンバーでした。なんか残念ですね。

 同窓会について、数年前ホームページを立ち上げ、情報提供に努め、比較的若い世代の方たちに関心を持ってもらうように試行錯誤の結果、閲覧という意味ではある程度浸透してきたと感じていますが、集まりまで足を運んでいただくという点ではまだまだです。一方で書き込みを拝見すると、若い世代も、同窓との交流を望んでいるように思われます。
実は昨日のミニ会合も、今後の同窓会HPのあり方についての、打合せでした。今後、このサイトも会員の方々のニーズに応えられるように、改良されていきます。

 まあそれはともかく、同窓会酒場、一度覗いてみませんか。お店の営業妨害になったら申し訳ないのですが、酒肴は吟味されていて、大変結構なのですが、その分、値段が多少高めです。閲覧自体はすぐ終わってしまうので、二次会で覗いて、さっと出るのが一番スマートですね。


No.201 「民俗のふるさと」文庫化  事務局子 2012/03/20(Tue) 21:27
 民俗学の巨人、宮本常一の「民俗のふるさと」文庫化(河出文庫)されました。
 膨大な宮本の著作を読むのは大変です。この本にエッセンスがつまってます。
 発行は昭和39年ですから、そこからも半世紀近く経過しています。
 ふるさとに住んでいる人、都会に出てきた人、すべからく読んでください。

 以下は目次です。

 文庫の表紙がアップできないので、著作集の表紙を掲げます。ちなみに値段は4000円、文庫は800円(税込)です。


都会の中の田舎

 東京の田舎者
  お国はどちら 言葉はふるさとの手形

 ふるさとの殻
  生国意識人 国記ばやり 東京の人

 盆がえり・正月がえり
  五島の盆・下北の盆 ヤブ入りと鍋借り 旧暦から新暦へ

 県人会
  東京に住みつく人 学寮 県人会 郷人会

 地元の者と他所者
  東京のなかの村 ベッドタウン発生 月見のモラル

 市民意識の発生
  古い町の秩序 町の自治

 市民の祭り
  祭りとお城 祇園祭り 堺の夜市 長崎の祭り

町づくり
 町の芽
  山の中の町 商人の役目 賃貸し屋あれこれ

 商人町のおこり
  乞食の世界 落伍者の群 落後者が商人になった

 都城づくり
  都は者の集るところ 都の人集め 河原者

 城下町づくり
  武士の好む町 江戸の町 城下町の住民 商人の出身者

 宿場町
  荷物輸送 旅人と荷つぎ 駄賃付け 陸の港

 港町
  船着場 港々に女あり 港町の性格

 門前町
  伊勢の御師の町 町衆の合議制 檀那場と門前町

 町のしくみ
  同業者相集う 職業の変遷 株仲間

村と村
 ムラの成りたち
  条里制とムラ 垣内のムラ 名田のムラ 親方のいないムラ

 ムラの格式
  ムラの格式 ムラとムラの争い ムラの格式

 賎民のムラ
  死穢の思想 念仏聖 さげすまれる職業

 僻地の村
  僻地に住む人の劣等感 都会人の優越感 馬鹿村話

 血のつながりと村連合
  嫁をやりとりする村 見知らぬ在所へ嫁にゆく 通婚と村連合

 村の窓をひらく
  神社中心の村連合 寺中心の村連合 村と村をつなぐ信仰集団 共通感情をもとめて

村の生活
 人は群れて住む
  一戸だけの島 外敵を防ぐために 散って住む場合

 村落共同体
  共同作業 休み 共同体くずれる

 親方子方の村
  親方の家 子方の独立 人口減

 村の結束ゆるむ
  産児制限の意味 二、三男の行くえ 分家

 村八分
  権利の主張 村ハチブの流行 村ハチブの効果

 村結合から人の結合へ
  いろいろの講 親方どり 共感と結合

村から町へ
 群の絆
  世間態 ムラ生活の拘束 立身出世 故郷はついてまわる

 群からはなれる
  親村・枝村 政治の外へ 出稼ぎ・離村

 古いものと新しいものの場
  古い秩序の意義 日本の都市 都市人口と農村人口

 古い民俗と新しい生活
  農村の解体 古さと新しさ 農村国家の近代化

 あとがき

開拓のあゆみ
 稲作と畑作のおこり
 条里制
 荘園と村と名田
 近世の開拓

経営段階から見た村
 村の成立
 農業経営
 林業経営の発展段階
 漁業経営の発展段階
 原始産業の経営構造
 単一経営を主とした村
 (a)型家族的複合経営の村
 (b)型家族的複合経営の村

隣村
 地形による村の在り方
 村連合の発達
 村の対立


 明治初年の町の性格
 町と市
 町の発達


No.200 東日本大震災から1年  事務局子 2012/03/11(Sun) 08:33
  東日本大震災から1年、本日(3月10日)は追悼式典をはじめとして、テレビも関連番組で一色です。
 私自身は地震の時は東京の勤務先で机に向かっていましたが、経験したことのない揺れ、渋谷の街中に飛び出す人々を見て、正直スペクタル映画の渦中にいる気分でしたが、その後、インターネットからもたらされる情報、帰宅の長蛇の列にもまれ尋常ではない状態を理解しました。

 岩手、宮城の親戚、友人には全く電話が通じず、テレビでは、岩手、宮城沿岸を襲う大津波には震撼しました。
 新幹線、東北自動車道が不通になったため、水沢に帰ったのは4月の半ばでした。実家は本が2.3冊落ちただけでしたが、前沢、真城あたりは、地割れや家屋の破損が目立っていました。

 毎月のように帰省していますので、被災地に出向く機会はありましたが、実行はしませんでした。児童を的確な判断で避難させた水高同級生の女性校長、犠牲者の検視のため奉仕する地元の医師、歯科医師の同級生たち、名古屋から車に支援物資を積み込み駆けつけた先輩の元生徒会長・・・それに対して、どうしても自分自身は、興味本位な気分を払拭できないため現地入りがはばかられたのです。

 今回、所用で石巻に行くことになり、大震災以来初めて被災地に入りました。
 写真は、石巻の工業港のそばで、廃屋が建っているあたりは、比較的古い住宅が密集していました。それがきれさっぱりなくなっていました。ここは高台から離れており、石巻でも最も犠牲者が出たところです。知っている場所であり、一瞬にして千人を越す人々の命が奪われたことに、陳腐な表現ながら不条理を感じました。
 石巻では旧市街地はすべて津波に襲われたのですが、1年もたつと、商店の営業もぼちぼち再開されています。
 石巻に限らず、宮古、大船渡、陸前高田、気仙沼、女川・・・と仮設店舗での営業が再開されています。

 今朝のNHKラジオに気仙沼出身のマジシャン、マギー審司がボランティア体験を話していました。震災後、毎月のように気仙沼に支援物資を届けたのですが、その度にニーズのミスマッチが起きている。また、よかれと思って持参した支援物資が、営業再開した商店の商品とバッティングしてしまう。ジレンマだったようです。そこで方針を変更、義捐金を持参して、地元でニーズをヒヤリングして、可能なものは地元の商店で調達することにしたそうです。
 マギーさんの発言は、自分に心の中にわだかまっていたもやもやの一部が解消された気持ちになりました。

 今回の大震災は、2万人近くの人々の命を奪いました。
 被災地は瓦礫の整理が出来たか、出来ないかの段階にとどまっています。水沢、奥州地域は、沿岸部の方々に比較して、家族、親戚、友人の犠牲者も少なく、記憶の風化も加速されるかもしれません。
 それでも何か考え、行動することは人としての義務ではないかと感慨を新たにしました。

 なんか立派なことを言っちゃいましたが、みなさん、現地で買い物しましょう。これが一番効果があります。



No.199 甲子園への道:これもありか  事務局子 2011/12/23(Fri) 11:36
 もう今年も残るところ1週間あまり、あまりにも大きな出来事があり総括しきれない状況ですが、ここは年末気楽に読むエンターテインメント本を紹介します。

 「県立コガネムシ高校野球部」永田俊也 (文春文庫:700円)

 長野県の1回戦負けを繰り返す田舎の割りには進学成績がよい、という進学校に、ITで大成功した30歳の美人企業家がゼネラルマネージャーとして乗り込み、甲子園を目指す物語です。
 「もしドラ」とホリエモンを合わせたようなキャラクターは強烈で、甲子園を弱小高で目指す動機も子供じみています。またやり方も、はちゃめちゃなんですが、最後は、覚醒した部員にゆだねる形になっており、納得がいきます。

 何より気に入ったのが、美人企業家が部員に檄を飛ばす以下のセリフです。

 「公式戦に勝てず、敗北から何も学ばず、延々と同じ間違いを繰り返す連中に文武両道を名乗る資格はない!」

 我が母校は、弱小野球部ではありませんが、何か仮託してしますところがあります。読んだあとクレームは受付けませんが、時間のある人は年末年始、数時間楽しんでください。



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- Joyful Note -