水高 011402
水高同窓会歌板
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No.568 ケンジ  2013/07/26(Fri) 08:46

「生徒諸君に寄せる」宮沢賢治

中等学校 生徒諸君


諸君はこの颯爽たる
諸君の未来圏から吹いて来る
透明な清潔な風を感じないのか
それは一つの送られた光線であり
決せられた南の風である

諸君はこの時代に強いられ率いられて
奴隷のように忍従することを欲するか

今日の歴史や地史の資料からのみ論ずるならば
われらの祖先乃至はわれらに至るまで
すべての信仰や特性は
ただ誤解から生じたとさえ見え
しかも科学はいまだに暗く
われらに自殺と自棄のみをしか保証せぬ

むしろ諸君よ
更にあらたな正しい時代をつくれ

諸君よ
紺いろの地平線が膨らみ高まるときに
諸君はその中に没することを欲するか
じつに諸君はこの地平線における
あらゆる形の山嶽でなければならぬ

宇宙は絶えずわれらによって変化する
誰が誰よりどうだとか
誰の仕事がどうしたとか
そんなことを言っているひまがあるか

新たな詩人よ
雲から光から嵐から
透明なエネルギーを得て
人と地球によるべき形を暗示せよ

新しい時代のコペルニクスよ
余りに重苦しい重力の法則から
この銀河系を解き放て

衝動のようにさえ行われる
すべての農業労働を
冷く透明な解析によって
その藍いろの影といっしょに
舞踏の範囲にまで高めよ

新たな時代のマルクスよ
これらの盲目な衝動から動く世界を
素晴らしく美しい構成に変へよ

新しい時代のダーヴヰンよ
更に東洋風静観のキャレンヂャーに載って
銀河系空間の外にも至り
透明に深く正しい地史と
増訂された生物学をわれらに示せ

おおよそ統計に従わば
諸君のなかには少くとも千人の天才がなければならぬ
素質ある諸君はただにこれらを刻み出すべきである

潮や風……
あらゆる自然の力を用ひ尽くして
諸君は新たな自然を形成するのに努めねばならぬ

ああ諸君はいま
この颯爽たる諸君の未来圏から吹いて来る
透明な風を感じないのか

「朝日評論」1946年4月号

(あらゆる学問、技術に通じる努力をし且つ霊感の助けを得ないと抜きん出た才能は開花しないということなんでしょう。両方の素質は誰にでもありますが安易な方ばかりを求めないで欲しい。)

No.566 季節ハズレ  2013/06/10(Mon) 23:43

枝豆の 初物戴く 旬の味
青春の 隙間に付け入る 悪魔達
身の程を 弁えた頃には とうが立ち


北海道からも真夏日の便りが聞かれるようになりました。
季節の移り変わりも速いものです。
冬にも食べますが、やはりアイスの減り方は急ピッチになってきました。

この頃感じるのは、トウモロコシが黄色一色で昔のような黒いのが混じったとか白まで入った三色混合のが見られません。甘さと軟らかさだけが追求された結果なんでしょうか。
どなたか昔の品種を作って売っている方をご存知ありませんでしょうかね。


No.567 Re: 季節ハズレ  2013/06/16(Sun) 17:26
咲き初めの 紫陽花仄か 色づきて
梅雨空に 一際映える がくの青
梅便り 先月花の 今実が香り
近所の庭で見られる見事なガク紫陽花の鮮やかなブルーが身頃となっていて、毎年楽しみにしています。

我が家に咲いた孔雀サボテンの色も鮮やかでした。
やや遠慮気味に墨田の花火も咲いています。


No.565 徘徊  2013/03/30(Sat) 22:19

血圧の データを取って また一杯
体重は 2年掛けて 8キロ減
諦めた 日本酒飲めた 感無量


エンマさんには何と言われるかは知りませんが、想定問答を。
「こないだ召喚状を送っておいたけどまさか捨ててはいないだろうな」「エヘヘ文盲なもので」
「嘘吐け、目の見えぬ者が文盲などという熟語を言うはずが無いし酒の銘柄が読める筈もない。嘘つきの罰として再度地球送りとする。良いな!」「はいあり難き幸せです」
「他に悪事を働いたことはあるか?」「ハイ鏡の前で良い顔になる練習をして頑張っていました」
「で、どうだった?」「ハイ中々難しいものでした」
「ほらバレタ。見えていたではないか。嘘はこれで何度目だ?それはそうと、この俺様も方便として頻繁に地獄送りの罰と判決を下すが、実は嘘のようなものであって地獄はもう無いのだ。安心して苦労せい。」「??」


No.564 苦労包含  2013/03/28(Thu) 21:04

東の ほむら立つ見ゆ エミシ族
年貢米 納めたくても 凶作じゃ
中継地 常陸の主も 疑われ


先日からアテルイのドラマが始まっています。見ての感想ですが、
歴代の陸奥や関東の代官たちは非常に苦労をしたと思います。
冷害に、台風等の嵐によって年貢米は届かず終い。其の都度中央官僚の疑惑の目が向けられたに違いありません。
誰かがちょろまかしたり横取りをしたのではないかと。
これらの疑いが地方を怒らせ、統制が乱れる元でした。自然の脅威を悪巧みの所為だと。
奈良時代から室町時代まで各時代に必ず何度か内乱に至っています。

江戸時代の幕藩体制はその点揺るぎがありませんでした、各藩の自治に任せていたから。但し当初はです。
その結果、各藩が自前の振興策を取る事により一段と懐が豊かになって行き、相対的には幕府の力が低下して国全体としては産業構造が欧米に水を開けられる結果となりました。
そして更にはその反動のあせりか明治維新後に富国強兵策を取るに至り、今日まで影響の残る極東に於ける軍事衝突や対立が繰り返される悲劇となっています。
どう見ても進歩の遅れたアジアが決して悪かったのではなく、欧米のずるい侵略が元凶の火種としか思えませんね。
平和を選択しても名目はそうであったとしても搾取が待っている。昔も今も構造的には同じに見えます。例えばTPPも。

この絵はGoogle Earthの地図版。胆沢城と対岸の江刺城です。規模は似たようなものですが形が違っています。片や大陸的な正方形、一方は日本本来の丸い形の本丸(山の中によく見ると直径200メートル程の規模で土塁・空堀が見えます。訪れる機会がありましたら皆さんの目で確かめてみて下さい。)ですが戦国時代や鎌倉時代以後の城には丸い本丸はありません。二の丸址(旧岩谷堂高校グラウンド、江戸時代伊達藩の要害として使用)三の丸址(同高校舎周辺)も丸い痕跡が見えます。


No.562 徘徊  2013/03/01(Fri) 16:14

三月だ お酒が呑めるぞ 春一番
久しぶり 虫干し兼ねて お雛様
世代越え 幸せ願う 親心


昔は親に向かって「産んでくれと頼んでない」等と反抗する人も居ましたが、私も心の中ではそう思った時も。
しかし、最近のある説では子の方が親を選んで来ているのだそうな。
私もふとそんな気がした時がありましたが、やはりそうなのかと思ったりします。
しかし何れにしても子には幸せな人生を歩んで欲しいと精一杯願っているものです。
出来るだけ自力で歩めるだけの実力を積み重ねて行って欲しいものですが、多くの障害もあるのは世の常ですからそれを乗り越えていく精神力も自分で工夫しながら蓄えて欲しいと思います。
そして時には他人を助けることがもっと大事だと気が付くようになれば大丈夫です。

昔は小学校に二ノ宮金次郎の像が立っていましたが、軍国主義思想に利用されたということで戦後の我々は何も教えられませんでした。
彼の哲学の一つ「推譲(すいじょう)」とは、自分の得た経済的収穫は自分で使う分を確保して余裕分を困っている人に貸したり分け与えるというものです。
福祉と倹約、低利融資でファンド拡大等の基本的な考え方です。 http://www.nikkeibp.co.jp/style/biz/inose/070807_3rd/index3.html
薪を背負った姿は最も効率の良いアルバイトといった所でしょうか。


No.563 Re: 徘徊  2013/03/07(Thu) 21:56
晴れ上がれ 十五の春に 未来の春
北国の 青い空は 今一番
東風吹いて 梅の色香に 人吸われ
聞くところに拠ると沿岸部の被災地域の復興が中々進んでいないという。
話し合いと結論、決断を下すルールや調整の手順がまだまだこの国には熟し切っていないのかなあと思います。
全ての人の意見はバラバラです。しかし一つ一つの意見・希望、一人一人の人生は貴重であって無視などできる筈もありません。
ではどうするか。そこです。ではどうするか、そのためにはどうするか、更にそのためにはどうするか。と議論を深堀りして行って初めて全てに共通する「第一に着手すること」が見えてくるのです。

4人のグループが居ました。近くの行楽地へ一緒に出掛けようという話になりましたが、行く手段が車、自転車、電車とバス、バラバラでは行きたくない。と様々な意見に分かれました。これと同じことです。
(この程度のことはじゃんけんで決めようとなればそれで済みますが話し合いで決めるものとして)どうしますか?


No.561 季節ハズレ  2013/02/24(Sun) 20:38

蕗の薹 食卓だけが 早い春
暖房費 節約しようと 風邪を引き
春は未だ ひと月待てと 雪が言う


こちらは巨大な蕗の薹。
http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=20130215003
巨大な隕石は今でこそ(昔も?)有用な資源にもなったりしますが、小惑星の直直径が1キロメートル以上あると人類絶滅の危機に瀕するとか。
先日ロシアに落ちたものは直径が17m、翌日ニアミスで済んだ方は45mあったそうですが、いつの日にかは衝突することがあるかも知れません。
この大きさになると事前にぶつかるかどうかは判るそうで少し安心しますが、落ちたらその場所次第ではとんでもない大被害にもなりかねません。

No.560 季節ハズレ  2013/02/05(Tue) 00:52

南風 吹いて豆撒き 春が立ち
着膨れと 薄着と混じる 鳥達も
電車内 触れるな見るなと にらみ合い


立春大吉という張り紙は子供の頃にどこの家でも張っていたように記憶していますが今はどうなんでしょう。
曹洞宗の檀家だけという説もありますが。他所では余り見かけないような気も致します。
韓国へ行ったら沢山貼ってありました。門柱に他の文字もあって全部は記憶にありませんが立春大吉だけは記憶に残っています。
立春に張り紙をする慣習は古来の中国が始まりのようですが、この4文字熟語は中国では一般的ではないようで朝鮮から使われ出したようなことが中国語のWikipediaには書かれていました。
そうするとやはり東北は朝鮮文化の影響が強いと言う事なんでしょうか。

週明けとなるとまた電車のラッシュが戻り雑踏と喧騒がぶり返す。
優先席で携帯電話使うなと表示とアナウンスがありますが、心臓にペースメーカーを入れている本人も携帯電話を使っているし、実は大丈夫という人も居るし何が良くて何がいけないかが混沌として訳が解らなくなって来た昨今。
元へ回帰せよとも言いますがどこまで帰れば良いのか果たして。


No.558 季節ハズレ  2013/01/13(Sun) 13:35

七福神 たい焼き食べて エビス講
エビス様 われはエミシの 子孫なり
鏡餅 昔は砕き 今切れる


七福神の内、日本古来の神様は1人。日本古来であるのに真言があるというのも妙です。
エビスとエミシは同義語という説がありますし、エミシは良い呼び方でエビスは蔑んだ言い方なそうな。
何故エビスの方が神様に?米作り以外の技術を持たない弥生人から見て漁労技術や広い農業技術を持った先住民は不気味でもあり貴重でもあったんでしょう。
東エビスという言い方もあり東北訛りがルーツかも知れません。
東人(アヅマビト)も昔は毛人(ケヒト=異人)で→エミシ(蝦夷)→エゾ(蝦夷)、アイヌと呼び方も呼ばれる住民の中心地も関東から東北そして北海道へと移動していますね。
恵比寿と並ぶ大黒様は仏教やヒンズー教にもありますね。今の日本では宝くじの神様にされている。
大黒様は本来大黒天であり白い象の全身の皮袋を担いで手にはウサギを掴んで怖い顔をしています。
あの空の皮袋は宝くじとカラクリが全く一緒。当りくじも元々は籤を買った人達が出した金。天下、地上を廻るのは金ばかりではありませんけどね。
因幡で袋を背負った大国さまにも例えられ、混同されていて区別し難いですが大国さまも日本の神様。白兎の話まであるので余計にややこしい。

鏡餅は鏡が一般人の手に入らない頃御神体代わりに置いたもの。
置いたままでは食べられなくなるので、実際にカビが生えるし、早めに処分しないと。
今のプラスチック入りの重ね餅はその点カビが生えないし硬くならないので便利です。
昔はカビの所を削って食べ、それでも中までカビの味がしたり。良く病気にならなかったものです。或いは病気になって寿命にも影響していたのかもしれませんが。
カビにも良いカビと悪い猛毒のカビまで有ると言いますから避けたほうが無難です。
正月飾り類を神社へ納めて来ましたがきれいに分類分別して出すようになっていました。
ポリ袋と重ね餅のプラ製鏡は行き場所がありませんでした。御神体よ哀れ。
仕方がない。物は物、縁起はあっても形式ではありませんからね。


No.559 Re: 徘徊  2013/01/13(Sun) 14:58
寒い朝 窓明け換気 元気良し
想い出を 胸に仕舞って モノは捨て
身の置き場 いずこにすべきか 定まらず
年の瀬が迫って来ると色々と整理や大掃除に片付けをしなければという強迫観念(私だけかも)が沸いてきて慌しくなって毎年大変だ。
まあ実際にはやれるだけやって後は省略、切捨て、諦めて明らめて新年となりますがね。
特に大掃除は全部ではなくてポイントを決めて手短に。従って数年がかりでやっと一巡する始末。今回も同様でした。
厄介なのは記念品。全部取っておいたら家中が不要物の山、いわゆるゴミ屋敷と同じ事に。
従ってコッソリ処分となって、頂いた人には申し訳ないけど心の奥に感謝と共に保管しておきます。
正月飾りを納めて初めて一年が終わったような気分。
年々記憶は怪しくなって来ていますが、あの世へ脱皮する時には魂全てを持って行ける様なので心配はしていません。
(試験の時にエンマさんが現れて全部見せてくれれば良いんだが)
寧ろ心配なのは自然や社会の仕組み・構造が偉い方達の言った方向ともいつも違う想定外・期待外の方へブレ出している事が気掛かり。

No.557 季節ハズレ  2012/12/31(Mon) 14:52

冬至過ぎ マヤも新暦 大晦日
ガムを買い 文明の味 噛み締めた
やっと晴れ 一日飾りの 松括り


正月用品を買いにと思って店へ行ったら正月料金とは言え皆ベラボーに高い値段。
予算は変わらないので買う量も半分。
値段だけをインフレにしようたって急に便乗しても無理ですよ。
財布の中味は金融資産を処分した人以外は増えていないんですから。
東北大震災やら放射能飛散以来、食べ物を我慢することにも慣れてしまいましたし。
お蔭様で今年の健康診断はオールAじゃなくて全て良。
ありがとうございました。
たった一つ発見された古い暦の最後が先日だったと言う事で、それだけを根拠にパニックになっていた人も居たようなんですが、一地方はともかく地球全体が滅びる様な天変地異の兆候はありません。
それより明日、来年の天気を気にしましょう。
皆さん良いお年を。
(この写真は4年前の初日の出直前の光景です)


No.556 季節ハズレ  2012/12/17(Mon) 09:31

小春日に 枯れ葉連れ立ち 散歩行く
何時の世も 動かぬ政治で 心荒れ
虚飾付け お手盛り予算で 蔵は空


枯れ葉とはウチのと隣のお婆さんのことですが、脳梗塞を患って歩くのが不自由であり介添えして投票所まで行って来た模様です。
天気が悪ければそれも不可能だったに違いないでしょう。
3年前は国民が燃えに燃えた選挙。今回は無気力選挙。棄権者が1割も多くなった。結果は逆戻り。昔から振り子と呼ばれる日本の選挙。マスコミによる演出のような気もしますが。
実質的なことは何も進まぬ日々、まして打開的な進展など全く無いのではと悲観的観測をする。
経済不況と言っても大震災以外は世界的な事情によるもので、復旧復興は赤字などと言ってはおられずケチな事は出来ない筈ですが進まなかった。ケガの手当てとリハビリをしなければならない道理が霞んでいるようです。一方、名目不況対策として被災地以外でも旧来的(その内壊れる作り物重点)公共投資を手厚くしたら金は残りも回りもしないのが確実。
福祉政策が日々の生活を支える基ですがこれとて今のまま長期間続けたら国の活力が次第に失われ危険性を伴う。
経済格差という弾み車で金の流れを一見良くして見てくれの景気梃入れをするか、人道主義重点を拡充させるか、どうなりますかね。
高校授業料無償化はやっと実現しましたが、嘗ての高度成長期には検討すらなされず実現したのは先進国中ビリ2位。残るは韓国のみという後進国的精神国の実態でした。
今日を生きる事、明日の生活を支える事、将来に備えることを外さないで欲しいと願っています。
絵はNHK様より拝借



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