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水高同窓会報 第43号

水高同窓会報第43号が完成しました。 4月中にはお手元に届くと思います。 本校生徒、同窓生の活躍がわかる同窓会報となっておりますので是非ご覧下さい。 また、同窓生が各方面で活躍している状況など、次年度の発行に向けて資料、情報等がありましたら是非事務局までご連絡下さい。

同窓生が「マッサン」に出演!

  同窓生が「マッサン」に出演!  事務局子  2015/02/14(Sat) 07:04

マッサン 酒井師匠

 絶好調なNHK朝ドラ「マッサン」13日放送に、同窓の酒井くにおとおる師匠(水沢区真城出身)が出演されました。BSでご確認してみてください。

  酒井くにおとおる師匠は、真城出身の兄弟で、東京教育大学卒(昔の東京高等師範、現在の筑波大学)卒業のインテリで、関西漫才界の大御所です。

「みちのくの仏像」特別展を見てきました

 

黒石寺住職藤波洋香さんのお勧めにしたがい、上野の東京国立博物館で開かれている、東北の重要文化財の仏像を一堂に集めた「みちのくの仏像」特別展をみてきました。圧巻だったのは、故郷、水沢の国石寺薬師如来座像。

桂材の一木造り、内刳を施した像内には貞観4年(862)の墨書銘が記されています。 貞観大地震と、2011年の東日本大震災という二つの巨大地震に耐えた仏像だという説明文に考えさせられました。厳しい、目尻の上がった毅然とした表情が印象的で、1100年以上前のものとは思えない迫力でした。

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菩薩の時に12の願いをたて、それらすべてを達成し、悟りを得ることができたので仏になった。そして薬師如来を名乗り、はるか東方の瑠璃光世界の教主となったといわれています。 脇侍として日光・月光菩薩を従え、十二神将を眷族とする。薬壺を持ち、衆生の病苦を除き安楽を与えるなど現世利益をもたらす仏だそうです。

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「 古代東北の至宝」という藤波さんの表現どおり、天台寺の聖観音菩薩立像や、福島県勝常寺の国宝薬師如来座像など、どれも時空を超えて心に語りかけるものをもっている仏様でした。

                         山口 光 (高校15回)

特別寄稿 黒石寺住職 藤波洋香様より(高23回卒)

 岩手はまだまだ冬だというのに、熱海では早咲きの梅の花が満開とか。もうしばらくの間、南のほうから聞こえてくる春の便りを指をくわえて見聞きするしかない日々が続きそうです。

 私が住職をしている奥州市水沢区の黒石寺の蘇民祭は、旧暦1月7日夜から8日早朝にかけて行われます。
今年は新暦2月25日~26日がその日に当たります。昔から地元では 蘇民祭が終わると春が来ると言われているので、この寒さももう少しの辛抱かもしれません。

 ところで蘇民信仰とは、“蘇民将来の子孫である”というしるしの護符を持つ者は災厄を免れるという信仰で、その起源は遠くタクラマカン砂漠のあたりにあるとも言われています。蘇民将来とはもちろん人の名前です。
蘇民信仰に基づく祭りは全国の寺社に流布していて、中でも信濃国分寺の八日堂縁日や、京都八坂神社の祇園祭などが有名です。
多くの寺社の蘇民祭は、蘇民将来の護符(大きさや形状は様々)やお札を頒布するという形をとっていますが、黒石寺をはじめとする岩手県内9か所の寺社の蘇民祭は、蘇民将来の護符の入った蘇民袋の争奪戦を行うという特殊な形をとっているため、「記録作成等の措置を講ずべき国の無形民俗文化財」に指定されています。
厳寒の中、自らの体力と気力と運かけて自分の力でご利益を奪い取るというのが黒石寺蘇民祭の醍醐味です。
(詳しくは「黒石寺公式HP←クリック」をご覧下さい)

 祭の準備は1カ月ほど前から始まります。祭りに使う山の木の伐り出し作業、祭場の目印となるお立木(おたてぎ)の設置、休憩場所となるお籠り小屋の設営、水垢離を取る瑠璃壷川(るりつぼがわ)の整備など、多くの人々の協力の下、祭り本番に向けて着々と準備が進められています。 毎年全国から3,000人前後の方々にご参拝いただいております。今年も多くの皆様のご参拝をお待ちしております。

 さて話は変わりますが、現在上野の東京国立博物館で特別展「みちのくの仏像」(1/14~4/5)が開催されています。岩手県内からは、黒石寺の薬師如来坐像(重文)をはじめとして天台寺の聖観音菩薩立像(重文)、成島毘沙門堂の伝吉祥天立像(重文)などが出陳されています。さらに宮城県双林寺の薬師如来坐像(重文)、福島県勝常寺の薬師如来坐像(国宝)、山形県本山慈恩寺の十二神将立像(重文)など東北6県を代表する仏像が上野の森に集結しています。古代東北の至宝ともいうべき仏像が一堂に会する機会は今後ないものと思われます。全国の同窓生の皆様、お誘いあわせの上ぜひ足をお運びください。なお収益金の一部は東日本大震災で被災した文化財の修復にあてられます。

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 黒石寺住職 藤波洋香(高校23回)

ニュースで学ぶ英語 No.6 英エコノミストが安倍首相の直面する2015年の課題を論評

 


 

Shinzo Abe faces a pivotal year in 2015

安倍首相は2015年にきわめて重要なことに直面する


 January 29th 2015

The Japanese economy, under the guidance of “Abenomics”, the eponymous reflationary agenda championed by the prime minister, Shinzo Abe, performed poorly in 2014, dispelling previous optimism and causing the government to seek a fresh mandate from voters in December.


 Eponymous 【形容詞】名前のもととなった、名祖となった

Reflationary 景気浮揚の

dispel 【他動】~を追い払う、払いのける、追い散らす、払い去る、払しょくする、(疑いを)晴らす、消散させる、一掃する

mandate 【名-1】(選挙民から議員などへの)委任、負託 マンデート


 安倍首相の名前をとった「アベノミックス」という景気浮揚策の指導のもとでの日本経済は2014年、不振な結果に終わり、従来の楽観主義を帳消しにして、12月の選挙で政府は有権者に新たな委任を受けるためのマンデートを模索せざるを得なくさせた。


Mr Abe and his allies at the Bank of Japan (BOJ, the central bank) had spoken confidently about winning Japan’s 20-year battle with deflation and simultaneously lifting its trend rate of economic growth. The early signs were positive. Flexible fiscal policy and aggressive monetary loosening were deployed in 2013. The yen weakened, boosting the value of exports and contributing to a rise in consumer price inflation. Corporate profits and business sentiment rose in response.

 


 

Bank of Japan (日銀)

flexible fiscal policy 金融緩和政策 柔軟な金融政策


 安倍首相と日本銀行(日銀、中央銀行)での彼の同調者たちは日本の20年間続いたデフレとの戦いに勝利し、同時に経済成長率を上昇させることについて自信があるように話していた。その初期には積極的な兆候も出ていた。2013年には柔軟な財政政策と積極的な金融緩和策が展開された。弱い円が輸出額を増加させ、消費者物価のインフレ率の上昇に寄与した。企業収益や企業の業況感はこれに反応して上昇した


 However, lacklustre attempts to deliver structural reform and the economy’s inability to shrug off a rise in the consumption tax have led to another technical recession and more anxiety about inflation.


 Lackluster 【形-1】つやのない、精彩を欠いた【形-2】活気[元気]のない

shrug off 【句動】~を払いのける、~を脱する

 


 しかし、構造改革を目指した精彩を欠いた試みや、消費税の値上げを先延べせざるを得なくさせた経済不振が、別の技術的な景気後退とインフレに対するより大きな不安をもたらした。

 


Nevertheless, Mr Abe began 2015 in good spirits. His surprise decision to call an early election was vindicated, as his Liberal Democratic Party (LDP) and its ally, Komeito, maintained its two-thirds majority in the lower house. Mr Abe’s instinct that the weakness of the opposition Democratic Party of Japan would outweigh the failings of Abenomics in voters’ minds proved correct.


 Vindicate 【他動】~の疑惑や汚名をすすぐ[そそぐ]、正当性を立証する

 instinct 【名-1】本能、直感


それにもかかわらず、安倍氏は上機嫌で2015年を開始した。早期の解散総選挙を求める彼の驚きの決定は、彼の自民党(LDP)とその連立与党の公明党に衆議院での3分の2の多数派の維持をもたらし、その正しさが立証された。日本の野党民主党の弱点が有権者の心の中ではアベノミクスの弱点を上回るだろうという安倍氏の直感が正しいことが証明された。

 


The only fly in the ointment was the dismal turnout, which, at around 52%, was a record low. This suggests that a large part of the electorate remains largely apathetic towards Mr Abe and his government, despite their handsome majority.

 


a fly in the ointment  (1) 玉にきず 《★聖書使徒行伝」から》.(2) (楽しみの)ぶち壊し.

 


 

唯一の、玉に瑕の誤算は約52パーセントという、過去最低だった散々な投票率だった。これは有権者の大部分が、安倍首相とその政権に、その気前のよい大多数を与えたにもかかわらず、無関心なままであることを示唆している。


 

 

ニュースで学ぶ英語 No.5 世界経済フォーラムでのケリー米国務長官の演説

ニュースで学ぶ英語 No.5  Civilized World Will Not Bow to Threat of Terrorism, Says US Secretary Kerry


 

文明化されている世界はテロリズムの脅威には屈しないとケリー米国務長官が演説


 

ケリー米国務長官がダボス世界経済フォーラムで演説 「イスラム国の打倒から始める」 スイスのダボスで開かれていた「世界経済フォーラム」で、アメリカのケリー国務長官は「イスラム国」を壊滅に追い込む必要があるという考えを示した。

ケリー米国務長官は1月24日、スイス・ダボスで開かれている世界経済フォーラム(WEF)年次総会(ダボス会議)で演説し、米国が今後もイラン核問題やシリア和平など中東の問題に積極的に関与していく姿勢を強調した。

ケリー国務長官は、イスラム過激派組織「イスラム国」について「中東全域の平和と安定を脅かしている」と述べ、国際社会が連携を強め、組織を壊滅に追い込む必要があるという考えを重ねて示した。 「まず取り組まなければならないのは『イスラム国』の打倒だ。理由は、彼らが多くの武器と潤沢な資金を持ち、中東全域の平和と安定を直接、脅かしているからだ」と述べ、国際社会が連携を強め、イスラム過激派組織を壊滅に追い込む必要があるという考えを示した。

そのうえで、アメリカ軍などによる「イスラム国」へのこれまでの空爆の結果、「イラクでは過激派組織の勢いをそぎ、シリアでは部隊の移動は困難になっている」と述べ、軍事作戦の成果を強調するとともに、「イスラム国」と戦う現地の地上部隊の訓練を本格化させる方針を示している。


 Civilized World Will Not Bow to Threat of Terrorism, Says US Secretary Kerry ケリー米国務長官はダボスでの世界経済フォーラムで文明世界はテロの脅威に屈しないと演説


 Davos-Klosters, Switzerland, 23 January 2015 – The civilized world will not bow to the threat of terrorism, said John F. Kerry, US Secretary of State. “The 20th century was defined by the civilized struggle to uphold values of freedom, democracy and the rule of law,” he said. We will not be derailed by criminal anarchists who illegitimately claim a religious cause, he added. Kerry was speaking at the 45th World Economic Forum Annual Meeting in Davos-Klosters, Switzerland.


 ダボス・クロスター、スイス 2015年1月23日―「文明化された世界はテロの脅威には屈しない」とケリー米国国務長官はスイスのダボスで開かれていた第45回世界経済フォーラムで演説した。「20世期は自由と民主主義、法の支配という価値観を堅持するための文明化された闘争によって定義されている」と述べ、私たちが正当性のない宗教を理由にした犯罪的な無政府主義者たちによって挫折させられることはないことを強調した。


 bow (~に)屈する、屈服する、降参する、かぶとを脱ぐ、従う upheld  【他動-2】(公約・原理・理想・伝統などを)守る【他動-3】~を(変えずに)続ける、維持する、(やり方を)変えない derail  【他動-1】(計画などが)狂う、頓挫する 【他動-2】(列車などを)脱線させる 【他動-3】(計画などを)狂わせる、頓挫させる


 The first step is to defeat Daesh, Kerry said, referring to the rebel group also known as ISIS. They are better armed, better trained and have claimed more ground than any other terrorist group in history, he added. “Daesh represents a threat to individual nation states as well as the entire region.”


 Deash アラビア語でいわゆる「イスラム国」ISIL=イラク・レバントのイスラム国を示す言葉。ISISともいう。


 ケリー長官は「最初の第一歩はDaesh(ダイシュ)すなわちISIS=「イスラム国」としても知られている反逆グループを打ち破ることだ。彼らはよりよい武器で武装され、よりよい訓練を受けており、歴史上のいかなるテロリストグループよりもより多くの土地を支配してきた」と主張。また「イスラム国は個々の国々だけでなく、中東地域全体にとって脅威となっている」と強調した。


 Much has been achieved by the coalition of 60 partners formed to defeat Daesh, Kerry said, but the speed of progress is not yet fast enough. To succeed, Iraq also needs to enhance outreach efforts to its Sunni population, he asserted. Referring to Daesh-controlled areas that are languishing, as well as specific atrocities, he said the world needs to see the terrorist group as it is, rather than as it claims to be. Outreach effort.


 よりいっそうの努力 Assert 断言する Languish 【自動-1】惨めに暮らす、元気[活気]がなくなる、無気力になる、衰える、弱る、やつれる、劣化する、しおれる ケリー長官は「イスラム国を打ち破るために結成された60カ国の有志連合によって多くのことが達成されてきた。しかしそのスピードは必ずしも十分ではない。これを成功させるために国内のスンニ派に対してよりいっそうの努力が必要だと断言した。長官は「イスラム国」支配地区ではその勢いが失われているとし、とくにその特有の残虐性について言及、世界はテロリストが主張していることではなく、彼らの現実を直視しなければならないと語った。


To effectively combat violent extremism over the long term, we need to better understand the underlying conditions, he argued. “We can’t change minds without knowing what’s in them.” This understanding, he emphasized, is not the same as acceptance. There are no grounds of religion, ideology or politics that will ever justify the terrorist atrocities we see around the world, Kerry said.


 ケリー長官は、暴力的な過激主義と長期的な効果的な戦いを行うためには、われわれは彼らがよってたつ諸条件をよりよく理解しなければならないと強調し、「われわれは彼らがどのようなものを持っているかを知らずに(彼らの)心を変えさせることはできない。世界にあふれているテロリストの残虐的な行為を正当化するような根拠ははどんな宗教や、イデオロギー、政治にも存在しない」と語った。


 “Eliminating terrorists we confront today only solves part of the problem.” We need to transform the very environment from which terrorism and fundamentalism arises, he asserted. We need to take the long-term view, identify vulnerabilities early, and do more to counteract and prevent radicalization.


 「今日直面しているテロリストを根絶することは問題の一部を解決することにしかならない。われわれはテロリズムや原理主義が生まれてくるその環境そのものを変えていく必要がある」と断言。「われわれは弱点がどこにあるかを早期に見つけ出し、長期的な見通しに立つ必要があり、過激主義に対抗してそれを予防するためにさらに多くのことをなしとげなければならない」としている。


 Kerry concluded his address on an optimistic note – citing historic international cooperation in the battle against Ebola, new trade pacts, progress towards an international climate-change agreement, as well as steps towards a peaceful resolution of the Iran nuclear negotiations.


 ケリー長官は演説の最後を、エボラ出血熱との戦いや新しい貿易協定、国際的な気候変動協定にむけての前進、イラン核交渉での平和的な決議に向けたステップーなどの歴史的な国際協力について言及しながら、楽観的なトーンで締めくくった。

 

第2回ゲスト 巨匠ルイス・カーンを紹介した建築家 工藤国雄氏

<水沢高校から東京工業大学、米ペンシルベニア大学などに学び、20世紀最大の巨匠建築家ルイス・カーンの下で働き、彼の死(インドからの帰途ニューヨークのペンステーション駅のトイレで倒れ、身元不明のままニューヨーク市の死体収容所に収容されていた)の直後、その希有な建築家の実像を日本に伝えた>


 <工藤国雄氏略歴>

国家総動員令成立の年、小樽に生まれ満州に育つ。終戦の年、蒙古の近く吉林省林西市の国民尋常小学校に入学、8月ソ連参戦と同時に母と南下、北朝鮮38度線ギリギリの寒村で終戦を迎える。翌年父と再会、引揚者として帰国、北海道苫小牧市字沼ノ端で5年生まですごす。

その後、岩手県水沢市で水沢中学校、水沢高校を卒業。2浪。1963年東京工業大学建築学科卒業、同大学大学院で修士、博士。その後、ペンシルベニア大学に留学(同大学ウォートン・スクール地域科学科では同窓に紀子様のお父様、川嶋辰彦学習院大学名誉教授、元京大経済研究所所長藤田晶久京都大学名誉教授)、1970年~71年、ルイス・カーン事務所勤務の後、ハーバード大学、ブラウン大学、MIT(マサチュウセッツ工科大学)などに席をおき帰国。名古屋工業大学で10年間教鞭をとった後、1982年ニューヨークに移住。KPF(コーン・ペダーセン・フォックス)、HLW(ハインツ・ランバーグ・ウエラー)などニューヨーク大手設計事務所勤務の後独立。コロンビア大学建築学部で教鞭をとりながら、建築設計活動を続けた。


狐2大分県国東半島姫島狐祭りで北海道大学の女学生と 2013)

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(広島県宮島厳島神社で修学旅行の女子学生達と 2011)

 

 

 

 

 


著書に「計画論」(’68年、’76年復刻)、「方法の美学」(’72年)、「建築の三つの魂」(’73年)、「私のルイス・カーン」(’75年、’90復刻)、「ルイス・カーン論」(’80年)、「講座:ルイス・カーン」(’80年)。訳書に「建築2000」(’74年)、「生態建築論」(’77年)、「建築の知の構造」(’80年)がある。

講座ルイスカーン     方法の美学     私のルイス・カーン


 工藤国雄氏とのインタビュー

 Q(山口光関東地区同窓会会長):工藤さんの書かれた「私のルイス・カーン」を読ませていただきました。たいへん感動したのですけれど「俺の人生は一体何だったんだろうか?」「在ったものはあった。在るものもあった。在るだろうものも在った。」― 非常に印象的な言葉が、プロローグにありましたが、今ふりかえってみて、ルイス・カーンの建築が残したもの、そして建築家を志す若者たちにとって、どのようなメッセージを発しているでしょうか?


 A (工藤国雄氏):私自身についてもカーンについても、今となっては「何をや語らん」です。『雲流れる果てに』とでも言えばいいでしょうか?『されど我らが日々』でもあります。変換を故意に間違えて『去れど我らが日々』です。カーンについて今の人に語るのは幾重にもむずかしい。その意味も必要もないように思います。「きれい」「かわいい」「おいしい」しか言えなくされた若者に実存の焼きゴテを押し付けることは酷なことではないでしょうか。(どうか今流の読み易い、食べ易い、機内誌文体に書き換えないで下さい。意味不明と不親切とゴツゴツと全ての間違いは<本文ママ>でお願いします。つまりそれが『私の』なので)(原文のママ)


  3・11は私にとっては『第二の敗戦』でした。これをきっかけにコロンビア大学で『伝統建築論(Traditional Japanese Architecture)』に加えて『戦後建築史(Postwar Japanese Architecture)』を教え始めたわけですが、今は戦前も加えて満州から始めます。自分の生きてきたままだからです。私が生まれたのは『国家総動員令』が発令された年(1938)で、その年のうちに満州移住でした。

 目の前は砂漠で朝夕、ラクダの隊が通りました。夕方になると、モンゴルの聖鳥カラスが空をうめつくし真っ暗になりました。よくあたり一面のケシの花のなかで羊を丸ごと焼いて食べました。戦時中なのに肉も卵も砂糖も豊富にありました。父はよく単発の飛行機で出張にでかけました。親は何を考えていたのでしょう? そして国民尋常小学校に入ったのが終戦の1945年でした。8月6日、南下するソ連のタンクの前方をバスと無蓋車を乗り継いで集団疎開しましたが、女子供だけの難民でした。ジフテリヤで毎日毎日子供が死にました。毎日がお葬式でした。そしてたどり着いたのが北朝鮮38度線ぎりぎりの寒村でした。着いた次の日が終戦でした。朝鮮の人々に守られて厳しい冬を越せました。それを迎えに来たのが毛沢東赤軍の列車で、今思えば一連の計画された奇跡のお陰で安東(現在の遼寧省丹東)で父と再会、地図にもない秘密の軍港コロトから軍船で佐世保に引揚げ、北海道の本家に身をよせることになりますが、そこに後に『十三人の刺客』を撮ることになる映画監督工藤栄一と俳優座舞台製作所のボスになった工藤和夫という従兄弟がいたことが、私が建築家になった遠因なのかもしれません。そしてそういったギリギリの『実存』が私を一歩一歩カーンへと導いたのでしょう。

 カーンは<美>を追求した芸術家ではありません。カーンは建築に実存的<真実>を求めたのです。だからこそカーンの建築は美しいのです。「建築は美しくならないようにすればするほど美しく成るから困る」とゆう彼の逆説です。


Q: 水沢高校から東工大建築学科へ進学したときの心境は。そしてその後、米国に留学、ペンシルベニア大学、ハーバード大学などで学ばれた経験について、思い出話も含め、教えて下さい。日本とアメリカの文化、生活体験の違いについてどう思いましたか? また当時の苦労話なども含めて教えてください。


 A(工藤国雄氏): 美術の岩田先生にかわいがられたので芸大に行こうと思い、後に上野の近代西洋美術館の館長になられた、芸大の佐々木英也先輩にお伺いすると、言下に「建築をやるなら東大か東工大に行きなさい」といわれ、東大は難ずかしいと思いこんでいましたから東工大にしたのですが、実際は数学も物理も東大の方が素直で易しかったのです。菱谷君や安倍君などの東大進学エリートグループには入ってなかったので、私の東工大合格は奇跡扱いでした。一級下の只野君(只野康夫氏、世界最大の設計事務所日建設計元専務)は東大確実だったのですが度団場で東工大に鞍替えしてしかも建築に進んだのは私の悪影響です。

 どうしてアメリカ留学かとなるとこれまた長い話になりますが、決定的だったのは受験の神様と言われた伝説の英語教官阿部庄さんに巡り会ったことでしょう。当時重度の肺病で胆沢病院に入院しておられましたが、喀血しながらの個人教授でした。当時どのような手段でか毎日ニューヨーク・タイムズをとりよせて読んでいました。その切り抜きを渡して「読みなさい」と言ったきり1時間でも2時間でも黙っていました。そして最後に「何か分かったかね」でした。

 当時はいろいろ極端に面白い先生がいて国語のタカリキ(高橋力)さんなんか受験最前線の3年の前期を全部使って『芥川の自殺について』なんてやって自殺の方法を一つ一つ真剣に教えるのです。そして後期全部使って涙ボロボロ流しながら『源氏物語』をやるんです。私をかわいがってくれた美術の岩田先生は飲み過ぎて胃に穴が空いて死にました。

 皆ぎりぎりの生身の人生を生きていてそれが凄く私にとって指針になりました。『生きる』とはこういうことなのだと教えてくれたのです。

 私の履歴書を見れば、東工大を出て、ペンシルベニア大学、ハーバード、MIT、ブラウン大学、コロンビア大学とアイビーリーグを渡り歩いているわけですから、凄い秀才ということになりますが、実際はその反対で不器用で全く何も出来ない人間だったのです。

 だから私に言えるのは、<計算する前に跳べ!>です。私がいろいろなことをやったのは結局その先にある困難が見えてなかったからです。頭にピストルをつきつけられたこともあります。そんな人間の処女出版が稿数3,000枚の『計画論』なのですから人生は皮肉どころではありません。これから人生を始める若い人々には「どうか計算しないで初めて下さい」といいたいのです。計算が終わったときには人生は終わっています。


Q:東日本大震災と津波、福島第一原発事故などの3・11を経験した日本で、あるべき建築のあり方とは? 20世紀がたの箱物志向ではなく、21世紀の日本では地域共同体、共生のための人々の暮らしに意味をもつような建築が求められていると思いますが、2020年の東京オリンピックに向けてどのような建築があるべきなのでしょうか?国立競技場の建て替え問題なども含め、ご意見を伺いたいと思います。


 A:(工藤国雄氏) 前の質問で答えましたが、3・11は私にとっては『第二の敗戦』でした。災害の3ヶ月後、6ヶ月後、9ヶ月後、1年後とアメリカの学生(コロンビア大学大学院)を連れて三陸、広島、長崎と歩き、日本がこの国難をどう乗り越えるのか、これまでどう乗り越えてきたのかを見せてきました。外国人の目から見れば、信じがたい復元力でした。混乱していたのは政府とメディアでした。個人レベルでは悲劇と苦痛は今も続いているでしょうし、国難は乗り越えたのではなく隠蔽したのかもしれません。しかし国民は為政者ではないのです。私は「上に政策有れば、下に対策あり」という中国人の生き方のほうが正解だと思っています。

 新国立競技場も上には上の(自分たちの)思惑があるのだろうと思いますが、下にはそれをどうする力もありません。好き嫌いは言えてもコメンテータの域を出られません。民主主義は幻想です。世界の何処にもありません。歴史にもありません。それがあるのは教科書と教室の中だけです。日本人は今も教室の中で教科書通りに生きている希有な民族と文明だと思います。今となっては世界でもっとも進んだ国です。国民の殆どが好きに成ろうにも好きになれない不思議な国でもあります。戦後の洗脳なのか、それとも日本歴史の構造的ネジレなのでしょうか?

 槇先生(建築家 槇文彦氏)には随分お世話になっているし、安藤氏(建築家 安藤忠雄氏)は友達だし、この二人が喧嘩したらどちらについたらいいのでしょう? それぞれの後ろにはそれぞれの軍団がついています。それに設計のザハ・ハディ(Zaha Hadid)は好きなタイプだし、イラク出身英国育ちの彼女には日本人には決してない異常な強さとひずみがあるのです。日本人には決して作れない(能力ではなくて執念)ものを作ってくれると期待していい。槇先生はザハ案のサイズと形と文脈を問題にしているけれど、槇先生ご自身の都の体育館が出来た時の異様感は尋常ではなかった。また幕張メッセも環境のコンテックスをぶち破るものだったし、結果としてそれが新しい幕張のスケールを生み出したのです。だからザハもサイズと形において東京がチンマリ納まらず次のスケールとダイナミズムを獲得する力になると期待しているのです。


Q: 水沢高校在学当時、影響力のあった先生はどんな人たちですか?思い出に残る先生がいらっしゃいますか?またその当時の水高の雰囲気はどんなものだったのでしょうか?


 A:( 工藤国雄氏): すでに述べましたが、水高だけでなく日本全体が『戦後』という教室だったのです。先に述べました早稲田を出て宮沢賢治に憧れて岩手の地を踏んだタカリキさんに加えて、社会科のタイガーや数学のシャッター(お名前失念)やドモリでハゲ(差別用語)の国語の鈴木先生(東大を出てドモリ克服ためNHKアナウサーを志願するも念願かなわず岩手県に都落ち)など皆とても個性的でした。ヒタッヒタッというスリッパの音が聞こえると泣く子もだまった化学の後藤五郎(椎名悦三郎の実弟)、「メタン、エタン、プロパン、ブタン、ペンタン、ヘキサン、————」と今も恐怖の暗記がよみがえります。まだ男子女子の教室が分かれていたころで、男子学生は高歯の下駄をはいて腰に手ぬぐいを下げ、高らかに「胸に描きし甘き夢、日々に破れて傷つける〜」と水高逍遥歌を唄って歩いたのです。

 もう一人強烈な印象を残した校長がいました。確か牟岐という姓だったと思うのですが、1年ほどの短い在任期間でしたが、全くの自然体で校長ぶらず管理者ぶらず冗談や愛嬌をふりまくわけでも高邁な理想をかたるのでもなく、ごく普通に壇上に立っただけで、講堂の全校生徒の気持ちが一つになって高揚するカリスマ性がありました。就任第一日から最後までそうでした。それがどういう事情か、突然辺鄙な田舎にひきこまれてしまわれましたが、場所は思い出せないのですが、私は汽車にのってとぼとぼ独り田舎道を歩いて是非戻って来て欲しいと言いに行きました。また新任の安彦校長の校長室にうかがい、あなたが降りて前任の校長を呼びもどして欲しいと進言に行ったり、私も今思うと信じられないおかしな生徒だったわけです


Q: 最後に、郷里、水沢が育んだものとはどんなものですか?また水高の高校生たちに最も伝えたいことは何ですか?


 A(工藤国雄氏):北海道の沼ノ端というポイント交換駅の小さな町の分教所から来た私には水沢はとてつもない都会でした。沼ノ端小学校では私のクラスは7人とその上の3人の合併教室でした。ですから右総代と学芸会の主役は私と校長の息子の持ち回りでしたが水沢に来たら一学年が8クラスもあり、各クラスが50人もいるのですから、右総代はもちろん級長にもなれないのには驚きました。当時の私には水沢は文化薫る大都会でした。近くに高野長英や後藤新平や斎藤実の旧邸もあったりしてー

 東北全体についいえば、3・11のワークショップで仙台市長にお目にかかった時に「仙台の野心は何ですか?」と質問したら「仙台の野心は野心を持たないことです」とかわされて、さすが行政畑出身の政治家と感心しましたが、奥州藤原氏はここを<世界文明の中心>にしようと企んだわけですから、この壮大な夢を追うことが、国難克服の道であると工学博士の私は思ったです。エジプトの砂漠でなら黙っていてもミイラになれますが、この湿気の高い平泉でミイラになって鎮座してる三体がいらっしゃる。日本人ってスゴイとおもうのです。

 それをいうと、いやそれは日本原人ではない、全て渡来エリートがやったのだという声が聴こえます。この凄い連中を私は自分の出身の社会工学科にちなんで、日本の『歴史工学集団』と呼んでいます。日本の歴史を人為的に『作った』のです。神話から『作った』のですから徹底しています。社会工学どころではありません。とまれ以来東北は蝦夷の地、辺境として扱われてきたのですが、3・11で、突然『東日本』と呼ばれ『がんばろー』『がんばろー』と励まされ、東北は『地方』から『日本』に格上げ回収されたのです。とゆうのが遠く海外から見た日本のビフォー・アンド・アフターです。

 『日本沈没』かと全世界の同情をかって1年の喪中が済むや、『なでしこジャパン』の世界制覇をかわきりに、『神の国』のシンボルMt. Fuji(富士山)と日本の食文化、そしてここ平泉もユネスコの世界遺産に登録し、2020オリンピック獲得で王手をかけたのです。日本の神々と文化が世界最高の位置についたのです。世界のMemory Warsでは圧倒的勝者です。それもアメリカのようにいかにも覇者ぶってバンバン・ガタガタ・ギシギシやらず、音も無くクールにやってのけた。一昔前までは日本のナショナルカラーだった好戦的赤を韓国に譲って、自分は白ちゃけたライトブルーで非戦性を強調しています。これは圧倒的な総合潜在攻撃力を秘めなければありえない態度です。私にはなんとなく江戸幕府グロバル・バージョンとみえるのですがどうでしょうか? その自信はどこから来るのか?

  映画『博士の異常な愛情(Dr. Strangelove)』のモデルになったアメリカ水爆戦略立案者でガリガリのタカ派ハーマン・カーン(Herman Kahn)が1970年に『21世紀の覇者日本(The  Emerging Japanese Super State)』という本を書いています。そしてその第1ページに「覇者日本とその平和的手段に捧げる」とあるのです。これは立派な禅の公案ではないでしょうか? まさに「おぬし(偉人の町水沢の水沢高校の後輩よ)、その依りはいかに?」です。

(了)

新年おめでとうございます

 

ニュースで学ぶ英語No.4 米AP通信は日本の総選挙を「安倍首相は勝利したが、改革のための戦いに直面している」と伝えた。

ニュースで学ぶ英語No.4


日本の総選挙で安倍首相は勝利したが、改革のための戦いに直面している (米AP通信は今回の日本の解散・総選挙の結果についてどのように分析しているかを読み込んでみよう。) ―――――――――――――――――――――――


Japan Abe faces battle on reforms despite vote win AP By ELAINE KURTENBACH Published: Dec 14, 2014   TOKYO (AP) – Japan’s Prime Minister Shinzo Abe faces strong resistance to a promised economic and political overhaul despite a weekend election victory that gives him up to four more years in power. In Sunday’s snap election, the conservative Liberal Democrats who have ruled for most of the post-World War II era locked up a solid majority of at least 291 seats. About 35 seats were claimed by the LDP’s coalition partner, the Buddhist-backed Komei party, giving the ruling bloc more than two-thirds of the 475-seat House of Representatives.


日本の安倍首相は週末の総選挙でさらに4年間の政権を維持できる勝利を得たにもかかわらず、公約している経済的、政治的な改革について、強い抵抗に直面している。 日曜日の総選挙で、戦後の政治の大部分を支配してきた保守の自由民主党は衆議院の291議席を少なくとも確保し過半数を不動のものにした。自民党の連立与党である仏教系の公明党は約35議席を獲得したとされており、これで与党勢力は衆議院の475議席の3分の2以上を得ることになった。


That majority will enable the coalition to override resistance in the upper house, but not necessarily the powerful vested interests and bureaucrats opposed to major reforms many economists say are needed to revitalize Japan’s economy. Businesses are reluctant to sink their cash hoards in a shrinking home market, farmers are dead set on keeping their cushion of subsidies and tariffs, and voters remain leery of many of Abe’s plans. The election victory changes none of that. ―――――――――――――――――――――


vest 【他動-2】(権力・権限などを)与える、授与する、授ける interest  【名-5】影響力、勢力 not necessarily~必ずしも~ない hoard 【名-1】(金・財宝・食糧などの)貯蔵、買いだめ 企業内留保のこと dad set 【名-1】断固とした態度 【副-1】断固(として)、決然として subsidies 補助金 leery 【形】疑い深い、狡猾な


この(3分の2以上の)多数派勢力は与党に参議院での反対を押し切って衆議院で法案を可決できることを可能にするが、しかし、日本の経済を再活性化するために必要だと多くのエコノミストがいっている主要な改革に反対している権力をもつ強力な勢力や官僚たちの抵抗を覆すほどのものではない。 経済界はかれらの現金の内部留保を沈滞化する国内市場で失いたくないし、農民たちは補助金や関税の緩衝材の維持を断固として求めており、有権者たちは安倍首相の多くの計画について疑い深いままだ。総選挙での勝利は講のような自体を変えるものではなかった。


  ――――――――――――――――――――――――――――― Japan could gain significantly by boosting its productivity through labor reforms and improving business conditions for foreign companies, but such initiatives have made little headway. “Nor has there been any progress in the government’s stated aim of deregulation,” Marcel Thieliant of Capital Economics said in a commentary Monday. “Unfortunately, we fear that reform progress will remain glacial in coming years.” ―――――――――――――――――――――――――――――


Headway 【名-1】進歩、前進 Glacial 【形-2】氷河のように冷たい、冷淡な 【形-3】氷河のように動かない、反応しない、頑固なcoming years.”   日本は労働改革や外国企業のビジネス条件の改善などを通してその生産性を高めることによって多くの重要な利益を得ることができるが、しかしそのようなイニシアチブはほとんど前進してこなかった。「それだけではなく、政府が公約していた規制緩和の目標もまったく進歩していない」とキャピタル・エコノミクスのマルセル・ティリアント氏は月曜日の論評の中で指摘している。「残念ながら、改革が前進するような動きは今後数年間、ほとんどないだろう」と。

ニュースで学ぶ英語 No.3  日本の解散総選挙を英エコノミストはどう伝えたか

安倍晋三首相は11月21日にデフレ脱却に向けた自らの経済政策「アベノミクス」の信任を問うとして衆院を解散した。来年10月に予定していた消費税率10%への再増税は2017年4月まで1年半延期された。衆院選は12月2日に公示され、同14日に投開票される。与野党は選挙戦に突入した。 辛口の分析論評で知られる英エコノミストはこの日本の総選挙をどうみているのだろうか?


Japanese elections


Same race, same horse


Shinzo Abe has called a snap poll to consolidate power; voters should give him one more chance


日本の総選挙:同じレース、同じ馬


WHEN Shinzo Abe made the case, in late 2012, that he was the man to save the economy and revive Japan, voters handed him a landslide general-election win. This week, just two years on,  the prime minister dissolved the Diet’s lower house and declared a snap election for December 14th. “We cannot”, he thundered, “let this chance go.” Not surprisingly, many Japanese think they are being asked to buy the same horse twice.


安倍晋三首相が2012年の暮れに、自分こそが経済を救い、日本を再生させる人間だと訴えたとき、有権者は彼に総選挙での地すべり的勝利を与えた。 それからわずか2年。首相は衆院を解散して12月14日に総選挙を実施すると宣言し、「私たちはこのチャンスを決して手放すわけにはいかない」と大声で言い切った。驚くまでもなく、多くの日本人は、自分たちは同じ馬を2度買うよう求められていると考えている。


revive  いき返させる、再生させる 、復活させる thunder  【他動】~を大声で言う


The political calculations are clear. Mr Abe’s popularity has tumbled from the gravity-defying levels he enjoyed until this autumn. Better to seek another four-year term now before fights next year over defence policy and restarting Japan’s closed nuclear plants—and before mutterings against Mr Abe grow inside his own Liberal Democratic Party (LDP). The opposition is in disarray, unable even to field enough candidates for the vote. Observers expect the ruling coalition to lose 30-40 seats but still keep a handsome majority . Some of Mr Abe’s people hope that the LDP might actually add seats and govern without the help of Komeito, its junior partner.


政治的な計算は明白だ。安倍氏の支持率は、この秋までに同氏が謳歌していた重力に抗うような高さから急落した。ならば防衛政策や日本の停止中の原発の再稼動などをめぐる来年の戦いの前に、そして与党自民党内での安倍氏に対する不満の声が高まる前に、今、後4年間の任期を目指したほうがいいというわけだ。野党は混乱状態で、選挙に向けて十分な候補者を擁立することすらできない状態だ。観測筋は、連立与党が30~40議席を失うがそれでもかなりの程度で過半数を維持できるとみている。安倍氏の側近の中には自民党が実際に議席を増やして、連立している公明党の助けなしに日本を当地できるか見知れないと期待している人もいる。


tumble 【自動-3】崩れ落ちる、崩壊する、急落する、暴落する、 the gravity-defying levels  重力に逆らうようなレベル handsome  【形-3】均整の取れた、素晴らしい 【形-4】気前のよい、寛大な


Yet there is no getting around it. Mr Abe is running on a promise to revive the economy because his attempts to do so the first time round have largely failed. Countless times he claimed to be putting an end to years of deflation and reviving the economy. The Economist was among those who gave him the benefit of the doubt by endorsing “Abenomics”, a slickly presented campaign promoting radical monetary easing, more government spending and far-reaching structural reforms. Soon after he came to office, Mr Abe famously declared that “Japan is back”. As awful GDP figures released for the third quarter on November 17th underlined, he was half-right: Japan is indeed back—in recession. And many Japanese households feel squeezed because wages are not keeping pace with prices.


しかしこれ(選挙)を避けて通る道はない。安倍首相が経済を再生させるという公約を掲げて選挙戦を戦うのは、経済再生に向けた最初の試みが概して失敗したためだ。安倍氏は幾度となく、長年のデフレに終止符を打ち、経済を再生させていると主張ししてきた。本誌(エコノミスト)は、「アベノミクス」ー急進的な金融緩和と政府支出の拡大、広範囲にわたる構造改革を促進するという、巧みに打ち出されたキャンペーンーを是認することによって、安倍氏を贔屓目に見た者たちの中の一員だ。 政権の座についてすぐ、安倍氏が「日本は戻ってきた(Japan is back)]と宣言したことはよく知られている。11月17日に発表された第3・4半期の国内総生産(GDP)の悲惨な統計数字が示したように、首相は半分正しかった。日本は確かに戻ってきたーだが、景気後退に逆戻りしたのだ。そして賃金が物価上昇の度合いに追いつかないため、多くの日本の家計が圧迫されているように感じている。


getting around 【句動-3】(問題などを)うまく避ける[避けて通る・回避する]、(障害物を避けて)回り道をする、迂回する、抜け道を見つける、(法を)くぐる、~からうまく逃れる、~を切り抜ける squeeze 【他動-1】~を絞る、圧搾する、圧迫する、締め付ける、強く握る、強く押す、きつく握る benefit of the doubt   《法律》疑わしきは被告人の利益にするという原則、証拠不十分のため有罪とせず無罪にすること、転じて、贔屓目に見ること。


 

同窓会事務局より

同窓会事務局より下記ホームページで、現在の水沢高校の行事の様子や部活動の結果、進学実績等、現在の水高を知ることができます。特に、「水高Oline」では、「水高日記」のコーナーで、日々のSSHの活動や、各種行事の様子が逐一アップされていきますので、是非、ご覧ください。

「水沢高校の公式ホームページ」 http://www2.iwate-ed.jp/msw-h/

「水高Online」 http://iwate-msw-h.sakura.ne.jp/

ニュースで学ぶ英語 No.2  APECでの米中首脳会談をウォールストリート・ジャーナルはどう報じたか?


米中、排出量で新削減目標 温暖化新枠組みへ弾み


(北京=共同)中国を訪問中のオバマ米大統領は11月12日午前(日本時間同)、北京で習近平国家主席と2日目の会談に臨んだ。オバマ氏は会談後、米国の温室効果ガス排出量を2025年までに05年比で26~28%削減する新目標を発表。習氏も増加を続ける国内の二酸化炭素(CO2)排出量を、30年ごろをピークに減少させる目標を表明した。


世界全体の温室効果ガスの3分の1を占める二大排出国がそろって前向きな目標を示したことで、来年パリで開かれる気候変動枠組み条約第21回締約国会議(COP21)が目指す温暖化対策の新枠組み合意に弾みがつきそうだ。


米中、香港デモや人権問題で欧州、軍の衝突回避策では合意


(北京=共同) 中国を訪れていたオバマ米大統領と中国の習近平国家主席は11月12日、北京の人民大会堂で会談後に共同記者会見し、香港大規模デモや中国の人権問題などをめぐり応酬、対立を浮き彫りにした。偶発的な軍事衝突を回避するための相互連絡システム構築で合意する一方、オバマ氏は、米中協力は米政権のアジア重視戦略の「中心」だとして影響力の大きさを指摘した。  オバマ氏は沖縄県・尖閣諸島問題をめぐる緊張緩和に向け、日中首脳会談を「歓迎する」と評価し関係改善を促した。


 


米紙ウォールストリート・ジャーナルは次のように報じている。


Obama, Xi Unveil Commitments to Curb Greenhouse Gas Emissions, Avert Military Confrontations Wall Street Journal Updated Nov. 12, 2014 12:42 a.m. ET


オバマ米大統領と習近平中国国家主席は温室効果ガス排出削減と軍事衝突回避に関する約束を公表 ウォールストリート・ジャーナル


BEIJING—China and the U.S. struck new climate, military, trade and visa agreements during a marathon two days of talks, as presidents Barack Obama and Xi Jinping made significant strides in improving an often-tense relationship. In an unexpected move, the two leaders on Wednesday unveiled substantial new commitments to curb greenhouse gas emissions, with China agreeing for the first time to stop increases in carbon dioxide emissions by around 2030 or earlier, U.S. officials said.


Unveil  【他動-2】(秘密などを)明かす、明らかにする、公表する、公にする、発表する Curb 【他動-2】抑制する、抑える、阻止する、食い止める greenhouse gas emissions温室効果ガスの排出 carbon dioxide emissions  二酸化炭素排出


北京―バラク・オバマ米大統領と習近平中国国家主席は二日間の長時間に及んだマラソン会談の中で、新たな気候変動、軍事、貿易、ビザに関する諸合意を取りまとめ、米国と中国は緊張が続いていた両国関係改善に向けて重要な地歩を踏み出した。 米当局者が明らかにしたところによると、予期されていなかったことだが、両首脳は水曜日に温室効果ガス排出の抑制についての重要な新しい約束を発表した。これは中国が2030年あるいはそれよりも前に二酸化炭素の排出の上限規制を行うことについて初めて合意したことによってもたらされた。


Messrs. Xi and Obama also reached two new agreements designed to avert military confrontations in Asia, one on notifying each other of major activities, such as military exercises, and the other on rules of behavior for encounters at sea and in the air. Shortly before the summit, the two sides completed deals to issue 10-year tourist and business visas and to drop tariffs on semiconductors and other information-technology products, which backers say could cover $1 trillion in trade. 


Avert 回避する Notifying each of major activities   軍事演習など主要な活動に関する相互連絡 Rules of behavior for encounters at sea and in the air  海上あるいは苦衷での偶発的衝突に関する行動ルール 原則 completed deals to issue 10-year tourist and business visas  観光ビザとビジネスビザの10年間有効のビザを発行する交渉をまとめた drop tariffs on semiconductors and other information-technology products  半導体製品や他のIT(情報技術)製品への関税削減  trillion  1兆ドル


習近平主席とオバマ大統領はアジアにおける軍事衝突を回避することを目標にした二つの新しい合意に達した。一つは米中双方の軍事演習などの主要な軍事活動について相互に通知するもので、もう一つは海上、空中での偶発的な衝突についての行動規範に関するものだ。 首脳会談の直前、米中双方は10年間の観光ビザおよびビジネス・ビザの発行についての交渉と、米中貿易で1兆ドル規模となるとみられる、半導体製品やその他のIT(情報技術)製品への関税撤廃のための交渉を終結させていた。 


“Our relations are now standing at a new historical point,” Mr. Xi said at their meeting on Wednesday, calling their cooperation a “new model” for relations. “I’m ready to work with you in this direction.” “There are important differences that we have both practically as well as our vision for our respective countries and our conduct in foreign policy,” Mr. Obama said, but he added that they try to work together when they can.


習近平主席は水曜日の会談で「私たちの関係は新たな歴史的な地点にたっている」と述べ、米中協力を米中関係のための「新たなモデル」と呼び、「私はあなたとこの方向にむけてともに働く用意がある」と語った。 オバマ大統領は「両国は現実的にも、またビジョン(考え方)の上でも、外交政策の実行についても重要な相違点をお互いにもっている」と述べたが、可能な場合にはともに働くことを試みようと付け加えた。


The agreements are rare signs of progress on core issues in the rocky relationship. The U.S. is trying to consolidate influence in Asia, while Beijing is determined to make China the region’s pre-eminent military and economic power.


Consolidate 他動-1~を強固にする、強化する、確固たるものとする Pre-eminet 卓越した、傑出した


これらの合意は困難な米中関係の中核的な問題で前進があることを示すめったにない兆しとなっている。米国はアジアでの影響力を強固にしようとしており、一方、北京は中国をアジアでの卓越した軍事的、経済的大国にしようと決意している。


 


 


 

ニュースで学ぶ英語 No.1 日中首脳会談を海外メディアはどう伝えたか


尖閣の危機回避一致 戦略的互恵関係を確認 2年半ぶり、北京で 安倍晋三首相と中国の安倍晋三首相と中国の習近平国家主席は11月10日、北京の人民大会堂で会談した。両首脳は、冷却化した日中関係の改善に向けて戦略的互恵関係を発展させる必要性を確認。沖縄県・尖閣諸島周辺での不測の事態発生を回避する枠組みづくりの作業に入ることで一致した。両首脳は会談を前に握手を交わした。日中首脳会談は2年半ぶりで、第2次安倍政権では初めて。 この安倍首相と習国家主席との日中首脳会談は海外メディアも大きく取り上げた。英フィナンシャル・タイムズがどのように報じたかを英文で読んでみよう。


 

Xi and Abe hold landmark summit November 10, 2014 3:38 pm Finantial Times


landmark とは「重大な、重要な 画期的に重要な」ことを意味する。 「習と安倍は画期的な日中首脳会談を行った」という記事の見出しだ。


 

China and Japan took a significant step towards mending their abysmal relationship on Monday as President Xi Jinping and Prime Minister Shinzo Abe held their first official meeting since the two nationalistic leaders came to power in 2012.


「abysmal」とは底知れぬ、底抜けの、測り知れない、ひどいという意味。


「中国と日本は習近平国家主席と安倍首相という二人の愛国主義的な指導者が2012年に政権について以来、初めての公式会談を月曜日に行ったことで、計り知れないほど悪化していた両国関係の改善に向けて重要な一歩を踏み出した。」


 

The leaders met at the Asia-Pacific Economic Cooperation forum in Beijing. While the meeting lasted only 25 minutes, it signalled a thaw in relations that have been strained by a bitter dispute over contested islands in the East China Sea. The spat over the Senkaku – which China calls the Diaoyu – has propelled ties to their worst state since the nations normalised diplomatic relations in 1972.


「両首脳は北京で開かれていたアジア太平洋経済協力会議(APEC)の場で会談した。この会談は25分間しか行われなかったが、東シナ海での島々をめぐる厳しい領土紛争にゆおって悪化してきた日中関係に、一つの雪解け(関係改善)のシグナルとなった。尖閣諸島(中国はこの島をDiaoyu=魚釣島と呼ぶ)をめぐる争いは、1972年の日中国交正常化以来、両国の関係を最悪の状態にした。」


Thaw 雪解け 関係改善 Strain 【1-自動-4】ひずむ、曲がる Spat 【1-名-1】ささいな[ちょっとした]けんか Propell 【他動】~を進ませる、精進させる、かりたてる、推進する

平成26年度水沢高校同窓会総会

  • 開会のご挨拶

同窓会報 第42号